2022.04.01
株式会社 アーキHILO(一般社団法人メクレルIH 塗膜剥離協議会)
塗膜剥離機器に電磁誘導加熱の原理を採用した塗膜の除去・回収作業に関する技術
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			 装置概要  | 
			
			 塗膜剥離のイメージ  | 
		
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			 塗膜除去の状況  | 
			
			 塗膜除去後の状況  | 
		
| 新 規 性 | 
ブラスト研削材を物理的に衝突させる方法(ブラスト処理方法)から、加熱ヘッドを鋼材に
接触させ、誘導加熱の後にスクレーパーにより塗膜を除去する方法に変更した。
| 適 用 箇 所 | 
・5㎜を超える鋼板の剥離作業
・加熱ヘッドが入る部分の剥離作業
| 開 発 目 標 | 
・作業環境の向上
・周辺環境への影響抑制
| 活 用 の 効 果 | 
比較対象従来技術:素地調整前段階における塗膜剥離
・経済性:向上(67.4%)
・工 程:増加(-107.8%)
・品 質:同程度
・安全性:同程度
・施工性:向上
| 単 価 | 
都度見積り
| 実施手順 | 
本技術は、IH 剥離機の塗膜除去の原理を活用した技術であり、以下の手順により実施する
① 塗膜表面に加熱ヘッドを接触させることにより、素地内部の渦電流及び電気抵抗により
 発熱させ、塗膜と素地の間の層間剝離を誘導する(誘導加熱の原理)
② 剥離した塗膜表面と素地の間の層間剝離にスクレーパーを差し込み、人力で除去する
| 新技術活用のメリット | 
ブラスト研削材を物理的に衝突させる方法(ブラスト処理方法)から、加熱ヘッドを鋼材に
接触させ、誘導加熱の後にスクレーパーにより塗膜を除去する方法に変更したことにより、
以下の4つの効果が挙げられる
① 塗膜回収に必要な施工コストの低減、研削材を含めた産廃処理費が削減するため、経済性
  が向上する(経済性)
② ブラストを使用することがないために、鉛粉塵の発生量の軽減を図ることが可能となる結
  果、飛散防止対策の漏れによる粉塵飛散の予防に繋がり、周辺環境への影響の軽減が期待
  できる(周辺環境への影響)
③ ブラストを使用することがないために、粉塵拡散の軽減による作業員の粉塵対策用の重装
  備(空気呼吸器、酸素呼吸器若しくは送気マスク)の着用負担、及び騒音の軽減が実現さ
  れるため、作業環境の向上が期待できる(作業環境)
④ ブラストを使用することがないため、研削材等の発生がないことにより粉塵発生量の抑制
  につながり、産業廃棄物の発生量を抑制することができる(周辺環境への影響)。
また、飛散範囲が限定されることから構造物周辺に落下した範囲のみの産業廃棄物を人力
で回収することができるため、回収作業が簡易であり効率化する(施工性)
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