ペトロシール工法
2025/09/01 更新-
ペトロシール工法が適用された鋼管矢板
概要
ペトロシール工法は、ペトロラタム系防食材とFRPやチタンなどの保護材とで構成されるペトロラタム被覆工法で、鋼構造物の水中部、干満帯および飛沫帯に適用され、30年間の防食効果が実証されている。
施工事例・施工実績
代表的な公共工事実績
| 工事名称 | 谷山漁港水産基盤機能保全工事 |
|---|---|
| 施工場所 | 鹿児島市南栄1丁目地先 |
| 対象工事の目的 | 鹿児島市の谷山漁港における、導流提（港内側）の長寿命化を目的とした工事。導流提下部工に用いられる鋼矢板の腐食防止対策のため、開孔部の鋼板補修実施後にペトロシール工法を用いて、施設の機能保全工事を行った。 |
| 施工年度 | 2019年度 |
| 採用理由 | 他の補修工法と防食性能、耐久性、施工性および経済性について比較した結果、ペトロシール工法と電気防食工法の併用が、当該施設の長寿命化に最も適切であることから採用に至った。ペトロシール工法は保護カバーの形状を変化させることで、鋼矢板、鋼管矢板および鋼管杭等、様々な種類の鋼材に適用可能である。 |
| 施工後の評価 | 施工に用いる材料は比較的軽量であるため、小規模なユニフロートを用いることで、漁港利用者の船舶航行に必要な航路幅を確保した状態で工事をおこなうことができた。ペトロシール工法が適用された鋼矢板は、防食性能が維持され、保護カバーの美観性も保持されている。 |
主な工事実績
| 発注者名 | 施工年度 | 工事名称 | 用途 |
|---|---|---|---|
| 鹿児島県 | 2019年度 | 鹿児島港（谷山二区）整備工事 | 腐食・防食対策 |
| 静岡県 | 2019年度 | 折戸堤防補修工事 | 腐食・防食対策 |
| 青森県 | 2020年度 | 三八地区（八戸漁港） 水産物供給基盤機能保全工事 | 腐食・防食対策 |
| 富山県 | 2020年度 | 魚津港（北地区） 港湾総合交付金3号岸壁外補修工事 | 腐食・防食対策 |
| 千葉県 | 2020年度 | 飯岡漁港供給基盤機能保全工事（防砂壁） | 腐食・防食対策 |
| 兵庫県 | 2020年度 | 三原川水系入貫川 矢板護岸耐震工事 | 腐食・防食対策 |
| 北海道室蘭市港湾部 | 2020年度 | 室蘭港崎守地区崎守埠頭中央岸壁（-12m） 防食工事 | 腐食・防食対策 |
| 愛媛県上島町役場 | 2020年度 | 第33号 岩城西防波堤機能保全工事 | 腐食・防食対策 |
| 沖縄県土木建設部 | 2020年度 | 白浜港改修工事 | 腐食・防食対策 |
| 横浜市 | 2020年度 | 大さん橋ふ頭B被覆防食補修工事 | 腐食・防食対策 |
提供可能地域
北海道 東北 関東 北陸 中部 近畿 中国 四国 九州 沖縄
