緩降機とは
使用者が他人の力を借りずに自重により自動的に連続交互に降下することができる機構を有するもの。
常時取り付け具に固定されて使用する固定式と、使用時に取り付け具に取付られて使用する可搬式がある。
これ以外の分類即ち規格としては、一人用と多人数用があるが、日本国内に本拠を置くメーカーで多人数用を製造しているところはない。
多人数では多くの問題が生じるため安全性を考えて現状では国家検定合格品はない。ここでは一人用の緩降機に限定して記述。
緩降機は一般に調速器、調速器の連結部、ロープ及び着用具で構成される。
① 調速器
調速器は降下速度を調整する器械(機械にあらず、原動機の類は装備していない)。
緩降機の最大使用荷重は、最大使用者数(各社とも上記の理由で1人)に1000Nを乗じた値以上である必要がある。当社では規格を上回る耐荷重1360N(300ポンド)でロープ長3m~50m。また、調速器は常時分解掃除等を行わなくても作動することや、機能に異常を生じさせるおそれのある砂その他の異物が容易に入らないよう措置されていること等の諸条件がある。従って使用者のほうで注油分解清掃等を行っていただく必要なし。※絶対にしない。
② 調速器の連結部
フックがこれにあたる。当然使用中に分解、損傷、変形又は調速器の離脱を生じないものでなければならないとされている。
③ ロープ
JISG3535で定める航空機用ワイヤーロープ(当社では直径3.5mmのものを採。)を芯として綿糸で覆い、さらにポリエステルの外装を金剛打ちで施す。損傷を生じないことはもちろん、降下中の旋転を防止するのが大きなポイント。緩降機のロープ長は、取付位置に器具を設置したとき、降着面等へ降ろした着用具の下端が降着面等からプラスマイナス0.5mの範囲となるように設定。具体的には、床面から地面までの長さ。緩降機はロープ長を1m刻みで製造。
④ 着用具
使用者が体重を預ける部分。
続きを見る