新規性
・床版の構造を、プレキャストPC床版からプレキャスト鋼コンクリート合成床版に変えた。
・プレキャスト鋼コンクリート合成床版の補強材に角形鋼管を、コンクリートに軽量コンクリート(1種)および膨張材、収縮低減剤を用いた。
・プレキャスト鋼コンクリート合成床版接合部の鉄筋にTヘッド工法鉄筋を、間詰めコンクリートにラテックス改質速硬コンクリートを用いた。
期待される効果
・床版の構造をプレキャスト鋼コンクリート合成床版に変えたことにより、分割取替可能で高い疲労耐久性を有するため、床版の長寿命化が期待できる。また、半断面づつ施工する場合において、橋軸直角方向にプレストレスで接合する必要がなくなるため(ボルト接合で可)、施工性が向上する。
・合成床版の補強材に角形鋼管を、コンクリートに軽量コンクリート(1種)を用いたことにより、薄くて軽い床版の製作(床版の薄肉化)が可能となるため、これまで対応困難であった既設床版と同等の厚さ(180mm~310mm)で架け替えできる。また、既設桁補強量の削減効果も期待できる。
・合成床版接合部の鉄筋にTヘッド工法鉄筋を用いたことにより、非常にコンパクトな接合が可能となり、間詰めコンクリートの打設量も削減できるため、急速施工が可能となり、道路占用の早期開放にもつながる。
・合成床版接合部の間詰めコンクリートにラテックス改質速硬コンクリートを用いたことにより、耐久性上の弱点となりやすい接合部の高耐久化を図ることができる。
適用条件
① 自然条件
・強風、強雨、降雪時には施工を行わない
② 現場条件
・プレキャスト部材の搬入および架設スペースとして、部材寸法に応じた作業スペースが必要となる
③ 技術提供可能地域
・全国
④ 関係法令等
・特になし