新規性
・従来、調査員が黒(白)板に情報を手書きし、指し棒で損傷箇所を指しデジタルカメラで写真撮影後、事務所に持ち帰り手入力で写真帳と調査書を作成していた。
新技術では、黒(白)板情報と指し棒代わりの矢印を表示させたスマートフォン又はタブレット端末を使って撮影を行いサーバーにアップロードすれば、写真帳と調査書が自動作成されるようにした。
・オーバーレイ(重ねて)機能の付加した撮影により、着工前と着工後の画像の比較が容易となる。
・アプリ画面の左1列に着工前の写真を表示させることにより、着工後の撮影時では、写真帳を持つ必要もなく調査員の負担軽減となり、撮り忘れもなくなる。
・画像の改ざん防止対策として、グローバルサインを取り入れ、更に画像全てにハッシュ値を入れ、改ざんを行えばわかる対策を講じている。
なお、ハッシュ値とは、以下の事である。
「信憑性確認機能(改ざん検知機能:ハッシュ値(SHA-256))」
「電子政府における調達のために参照すべき暗号のリスト(CRYPTREC 暗号リスト)」の電子政府推奨暗号リスト
※https://www.cryptrec.go.jp/images/cryptrec_ciphers_list_2016.pdf
期待される効果
・アプリを使えば、1人で撮影可能となり、作業の効率化及びコストの削減効果が期待される。
・黒板を設置しづらい高所や、狭小部での写真撮影において電子黒(白)板を使うことで安全性が向上する。
・画像内に調査員の姿が入らないので損傷箇所がわかりやすくなる。
・写真をサーバーへアップロードするので、リアルタイムでの管理や共有化が可能となる。
適用条件
① 自然条件
・雨天時は屋外での使用は不可。雨天時の屋外での使用は、防水機能のあるスマートデバイスを推奨する。
② 現場条件
・対象となる端末 iphone6・ iphone6s・ iphone7 ・iPadPro9.7インチ
・作業時間に見合うバッテリーを準備
③ 技術提供可能地域
・日本国内。
④ 関係法令等
・特になし。