2022.04.01

災害配慮トイレ「レジリエンストイレ」 CB-210005-A

株式会社 LIXIL

 

 

災害(断水)が起こったとしても、いつもと同じように無理なく安心して使えるパブリック向け水洗トイレ

 

 

 

   概要

 

使用方法や清掃性は一般的な便器と同様ながら、災害等による断水時には洗浄水量1L で汚

物を排出し、トイレを衛生的に保つことができる。

災害時でもトイレの汚れなどを気にすることなく、平常時と同様に使えるため、避難生活

中の健康被害や災害関連死の防止に貢献する。

 

 

 

   新規性

 

・断水下でも水洗トイレとして使用が可能。
・ 断水時は洗浄水量1Lで汚物を排出するので、災害による断水時でもトイレを衛生的に
  保つことが可能。

 

 

 

   特 徴

 

1.洗浄水は平常時5L、災害時1L
 平常時の洗浄に必要な水量は一般的な便器と同じ5L だが、災害等により断水が発生した

 場合には、洗浄水量を1L に切り替えて使用可能。プールや井戸などから洗浄水を確保す

 る必要はあるが、日頃使い慣れたトイレをそのまま直ちに使うことができる。

 また、使用水量が少ないため子どもや高齢者でも容易に後始末できる。

2.「強制開閉弁式」で断水時にも配慮
 本製品の排水方式には、一般的な便器のS字型
のトラップ構造ではなく、洗浄ハンドル

 の操作により開閉弁を開くことで重力により汚物を落下させる「強制開閉弁」を採用。

 これにより、洗浄水が少なくても汚物を排出することができる。また、開閉弁と溜水の

 二重防臭構造で嫌な臭いも防ぐ。

 

 

 

 

 

 

 
 

 

 

 

   特記事項

 

下水道までの搬送について

 災害時に1L の水での洗浄に切り替えた場合、汚物を便器から排出することはできるが、

 汚物が排水横主管内に滞留してしまう。

 そのため、以下のいずれかの方式により汚物を下水道まで搬送する必要がある。

 本製品採用の前に、詳細な配管設計条件等をまとめた「レジリエンストイレ配管設計手

 引き」を必ず確認すること。

●手動給水方式
 最上流側のレジリエンストイレ等から1時間ごとにバケツ3杯程度(約27L)の搬送水

 を流すことで、汚物を下水道まで搬送する方式。バケツによる投入のための人手が必要。

●汚水循環方式
 レジリエンストイレから排出した汚水を循環させて、汚物を下水道まで搬送する方式。

 あらかじめ汚水用の循環槽・ポンプ・循環配管を設置する必要があるほか、停電の場合

 に備えポンプを稼働するための予備電源も必要。

 

 

 

 

 

 

 

   適用箇所

 

建物内(非住宅)のトイレ

災害時の避難所になる学校・体育館・公民館・公園のトイレ

防災拠点となる庁舎などのトイレ

 

 

   開発目標

 

安全性の向上、災害時のトイレ環境の向上

 

 

   活 用 の 効 果

 

比較対象従来技術:パブリック向けクイックタンク式床置便器

・経済性:低下-67.14%

・工 程:増加-60%

・品 質:向上

・安全性:向上

・施工性:同程度

・周辺環境への影響:向上

 

 

 

   詳しい製品情報