2018.01.11
海洋工事
大規模、複雑化する海洋工事の安全性向上へ 国土交通省が仮設工の検討委員会を設置 |
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建設業には、専門性の高い海洋土木と呼ぶ分野がある。港湾施設を中心に護岸や防波堤の建設、埋め立て、浚渫、橋梁の基礎、海底トンネルの建設などを行う。仮設工も陸上部とは異なり、大規模になる場合が多い。
そこで国土交通省では、2014年に「港湾工事における大規模仮設工等に関する技術検討委員会」を設置して、マニュアルの作成に取り組んできた。港湾工事では、構造物の大型化や施工効率化に対応するため、大規模で複雑な仮設を伴う工事が増加している。厳しい気象、海象条件や複雑な地盤条件に対応しなければならないケースも多い。
対象は港湾施設に加え、人工島、海底トンネルなど広範囲に及ぶ。これらの工事の安全性を確保するため、汎用性の知見や技術の蓄積を図るのが委員会の目的である。2017年3月には、検討結果を「港湾工事における大規模仮設等の安全性向上に向けた設計・施工ガイドライン」としてまとめた。これらの内容は「港湾の施設の技術上の基準」や「港湾工事共通仕様書」に反映していく方針である。
水を遮断してドライな状態にする |
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海洋土木は水との闘いでもある。河川工事も同様である。代表的な仮設工が仮締め切りだ。水を遮断しドライな状態にして本体構造物を施工する。仮設なのでコスト削減が求められるが、水深が深いほど工事は複雑になる。浅い場合は、止水性能のある鋼矢板を用いたり、土砂による止水壁を設けたりする。大規模な河川工事の場合は、別の水路を施工して、川の流れを迂回させる。仮水路は堤防を併用することが多い。
仮締め切りは、既設の堤防と同等以上の治水安全性がある構造にしなければならない。特に河川の出水期では、鋼矢板による二重式締め切りが原則となっている。土堤の場合は、のり面を被覆するなど十分な補強が必要になる。いずれも既設の堤防の高さ以上にするよう定められている。
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