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公開実験ならびに開発製品発表会

 

                       主催:藤林コンクリート工業株式会社

                       協賛:株式会社Polyuse

 

 

 藤林コンクリート工業株式会社は2023年7月21日に、同社岩手工場にて「公開実験ならびに開発製品発表会」を実施した。コロナ禍においても同社では、積極的に新製品の発表等を、各種メディアを通じ行っていたが、関係者を招いて行う発表会は控えていた。

 本企画のように屋外での実験によって得られた結果や実製品を積み上げたものを目の前で見てもらうなどの方法で情報発信を行ったことは会社にとって重要な意味を持つ。

 

 

   開会の挨拶 ・ 開催趣旨説明等 :藤林 功 代表取締役社長

 

■ 本来、2年前に計画していたプログラムで、コロナウイルス蔓延の影響で延期となって

 いたが、ようやく開催を実現することができた。

 

■地球温暖化等により激甚化する災害、職人の高齢化による現場の人手不足、建設業界の

  生産性向上などの観点から藤林コンクリート工業は製品の開発に取り組んできた。本日

  はその中から、下記製品群について公開実験と製品発表を行う。

 

 ○スコールボックス(集中豪雨対策製品)の流水実験

 ○金沢大学の桝谷名誉教授監修によるバリアブロック(多用途土留め擁壁)の重錘衝突

  実験・静的加圧実験

 

 ○各新製品発表説明

    ・ ハニカムボックス(雨水地下貯留施設)の設置状況

     ・ ヤードくん(ストックヤード専用逆T型擁壁)の設置状況

     ・ 型ワーク(多用途ブロック積型 埋設型枠ブロック)の積み上げ設置状況

     ・ バリアブロックの軟弱地盤設置状況

 

■プログラムの最後に、株式会社Polyuseによる3Dプリンタによる造形実演を行う。藤 

 林コンクリート工業が、3Dプリンタを導入する理由は今まで困難とされてきた複雑な

 形状の製品に対し、自社開発製品と3Dプリンタを組み合わせることで、設計の自由

 度を高められることである。

 

 

岩手工場エントランスに設置された3Dプリンタで、作成された社名ロゴモニュメント

 

 

 

   スコールボックス 流水実験

 

 

当製品は大規模水害の防災・減災を目的とした集中豪雨対策製品である(スコールボックス

の詳細情報はこちら)。

このシステムは、地下の雨水貯留槽と上部のU型側溝(スコールU)、さらに水量調節ブロ

クといった部品の組み合わせから構成される。今回の流水実験では、通常降雨時の雨水の

れと豪雨時の雨水の流れを再現し、各部品の流水状況を確認した。

 

 

1.流水実験(通常時)

 

 側溝を流れる水は、上流から下流にスムーズに流水する様子が見られた(水量調節ブロッ

クには水は流入しない)。

 

 

 通常雨水の流れ

 

 

2.流水実験(豪雨時)

 

 増水した水は水量調節ブロックを通じて貯留槽に流れ、貯められるため側溝の水位は変

らない。枯れ葉を上流から流す実験では、水量調節ブロックに枯れ葉が流れてきた場合

も、特殊グレーチングでキャッチし、ブロック内流入を防止している様子が確認できた。

また、下流を堰き止めて水位を意図的に上昇させる実験では、満水直前のところでスコー

ルUの側部にあるオーバーフロー孔に水が流入し、越水を防止している様子が確認できた。

なお、排水するか貯留するか、あるいはその量についても部材の組み合わせを現場に合わ

せて調整することができる。

 

  

豪雨時の雨水の流れ                                                      枯れ葉が特殊グレーチングでキャッチされる

(オーバーフロー孔から水が  流入し、越水を防止)

 

 

 

   バリアブロック 重錘衝突実験(緩衝材あり・緩衝材なし)および静的加圧実験

 

1. 重錘衝突実験(緩衝材あり)

 

 バリアブロック(バリアブロックの詳細情報はこちら)は単体ブロック(996×996×5

40mm)のそれぞれを連結ピンにより連結することで一体となる製品である。

落石、崩壊土砂、土石流などの災害が発生した時には一瞬の荷重で衝突する形になる。

そのような場合、製品全体が一体となって抵抗することができたかを確かめねばならず、

今回の実験はそれを証明するためのものである。

 

実験の流れ:チェーンで吊り上げた重さ2tの重錘(コンクリート製)を積み上げたバリア

      ブロックに衝突させる。

      ①重錘安全ピンロック、②安全ピン解除、③衝突

 

実験の結果:重錘による運動エネルギーに対し、個々のブロックの浮き上がり・外れが生ず

      ることなく、また、個々のブロックの滑動も見られなかった。製品全体で抵抗

      できたことを確認。

 

   ①重錘安全ピンロック         ②安全ピン解除              ③衝突

      

 

2. 静的加圧実験

 

 ピンで連結して積み上げたバリアブロックの一部分に水平加圧をし、個々のブロックが外れることなく台座ブロックと敷モルタルとの間で水平移動することを確認する実験。これが確認できれば、かみ合わせ凹凸部と連結ピンにより、ブロック全体が一体化して加圧に対して抵抗できたことの証明となる。理論値では水平荷重107kN超で滑動が生じる。

 

 実験の流れ:①設置(加圧開始)、②5~100kn加圧 ③107kn加圧(滑動予測値)

       ④110~150 kn加圧、⑤加圧終了

 

 実験の結果:滑動予測値の107kn超でも、倒れることなく抵抗できたので、全体の重さ、    

       平面の摩擦でブロック全体が抵抗できたことを確認した。結果として0.8以  

       上の摩擦係数が出たことになる。

 

 

 実験設備全景

 

 加圧装置セット

 

 107kn超でも倒れずに抵抗できた

 

 

3. 重錘衝突実験(緩衝材なし)

 

 先ほどの【重錘衝突実験 緩衝材あり】とは異なり、本実験では緩衝材なしで直接重錘をバリアブロックに衝突させる実験となる。

 

実験の流れ:チェーンで吊り上げた重さ2tの重錘(コンクリート製)を積み上げたバリア

      ブロックに衝突させる。

      ①重錘安全ピンロック、②安全ピン解除、③衝突

 

実験の結果:衝突面に僅かにクラックが入ったが、擁壁の機能を確保し得る範囲内にとどま

      った。緩衝材なしでも個々のブロックの浮き上がり・外れが生ずることなく、

      また、個々のブロックの滑動も見られなかった。緩衝材有の時と同様に衝突の   

      エネルギーを製品全体で抵抗できたことを確認。

                     

   ①重錘安全ピンロック        ②安全ピン解除                   ③衝突

 

 

4. 実験の評価(金沢大学 理工研究域 地球社会基盤学系 桝谷 浩 名誉教授 )

 

 長年、防災(特に落石)についての研究を行ってきた。バリアブロックについては、3年ほど前から相談を受け、加圧実験等も含め何度も実験に立ち合ってきた。

 今回の実験ではバリアブロックのピンによる個々のブロックの一体型構造により、衝撃を受けた個所のブロックだけでなく、周りのブロックも巻き込む形で衝撃に抵抗できていた。

 

 

 

   各新製品発表説明

 

 ハニカムボックス、ヤードくん、型ワーク、プラロードの各製品について実物を展示して説明を実施した。

 

 

  ハニカムボックス

 

 公社)雨水貯留浸透技術協会認定 雨水

 地下貯留施設。雨水の一時貯留に最適な

 簡単施工の製品である。

 

 ヤードくん

 

 ストックヤード用逆T型擁壁。ストックヤ

 ードの効率を最大限に向上できるよう特

 化した専用の逆T型擁壁である。

 

 プラロード

 

 軟弱地盤上に簡易仮設道路を素早く敷

 設。

 

 型ワーク

 

 自立型の積み上げ可能な埋設型枠ブロッ

 クである。

 

 

            

   3Dプリンタによる造形実演 (株式会社Polyuse)

 

 発表会の最後に提携会社である株式会社Polyuseの建設用3Dプリンタ造形実演が行われた。このプリンタは建築物を層状に積み重ねて作り上げる積層造形の原理を応用したもの。これまでコンクリートブロック製品の施工において、規格外品については、型枠職人による現場打ち施工に依存していたが、この3Dプリンタを現場に導入することで、コンピュータ制御で構造物を自動造形することができるようになった。職人技に依存することなく、人手不足解消にもなる。

 

 

 

           

   総 評

 

URリンケージ (元国土交通省河川環境整備委員)村山 公一 技術顧問 より

 

 かつて三宅島の火山噴火の時に緊急対策をした時に、今回発表された藤林コンクリートの

省力化と緊急対応が可能な砂防・土石流対策商品があれば、ぜひとも採用したかったという

思いに駆られた。

 先ほど「スコールボックス」の説明を受けたが、実は都市型水害では、河川が氾濫して洪

水が起きることもよりも、下水・排水の能力が豪雨に追いつけず、市街地に雨が溢れてしま

う内水氾濫が主な原因となっている。このような内水氾濫に対し、「スコールボックス」は

非常に有効であると感じた。水を貯めるだけでなく、浸透もさせられるというところが、雨

水を川に出さないということにつながる。

 そして、株式会社Polyuseの技術については、「建設の変化」の兆しを感じることができ

た。今回の公開実験で取り上げられた技術が世の中を安心・安全に、そして快適に変えてい

くよう皆で応援していきたいと考えている。

 

 

 

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