(株)BackCast.Design
企業概要
会社情報
- メーカー
- (株)BackCast.Design
- 所在地
- 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-10-8 渋谷道玄坂東急ビル2F-C
- 企業情報
- https://backcastdesign.jp/
施工管理のコア業務を支援
「Back Cast」を推進する北社長はこれまでの豊富な現場経験より、施工管理の問題点についてこう語る。「スマホで写真管理ができるアプリなど管理業務サポートツールは次々と開発されているが、その多くは現場作業の業務改善にとどまっている、私たちの"Back Cast"がすべての業務を提案し、支援することで多忙な建設技術者の負担軽減を目指したい。」社名の由来でもあるバックキャスティングは、最初に未来像を描き、それを実現するために、今、何をしていくかを考える思考法。企業の経営計画やSDGsなどで取り入れられているが、建設業にこそバックキャスティング思考が必要だという思いから、開発した工程管理ツールを「Back Cast」と名付けている。
工程管理における課題を解決 |
建設プロジェクトにおいては、建物や構造物の完成がゴールであり、施工計画では、完成からから逆算して、マイルストーンに基づいたタスクを設定していく。北社長は、「建設工事では複数の専門工事会社がさまざまな業務(タスク)を行っているが、これまでの工程管理では、それらが可視化されていなかった事が課題」だという。施工管理の熟練者は、すべての工種の作業工程、マイクロタスクを把握し、頭の中で詳細なスケジュールを組み立てていくことで、工事が円滑に進めていた。しかし、技術者の高齢化や新たな入職者の減少による人手不足から、若手技術者にそのノウハウが伝わらず、そのために現場が円滑に進まず、手戻りが多くなっているという。
熟練者のノウハウをシステム化 |
Back Castは、熟練技術者が行ってきたマイクロタスクを組み込んだ工程管理をシステム化することで、経験の少ない若手技術者でもプロジェクトが遂行できるようになる。期日や優先順位、与条件などの情報を加えて詳細に入力や編集してカスタマズすることも可能であり、工事に関わる複数の関係者と相互にスケジュールを共有できる。
2023年6月にトライアル版をリリースし、すでに複数の企業で活用が進んでいる。ユーザーが実際に使うことで施工のタスクがシステム上に蓄積されていき、それらをもとに必要な機能を見定め、開発を進めていく。
大規模プロジェクトでは多くの関係者が関与するため、Back Castをプラットフォームとして活用することで、タスク管理や情報共有を効率化できる。関係者が多いほど効果が上がることから、大規模な建設工事をメインターゲットにしているが、中規模の建設工事でも十分に効果が出る。蓄積されたデータを業界横断でデータベース化して、ナレッジを共有することでスーパーゼネコンでなくても現場の技術者が活躍できるようになる。
オープンなプラットフォームへの進化 |
将来的には、Back Castのサービスの拡充を図り、顧客だけでなく他の企業や地元企業とも連携してオープンなプラットフォームを目指していく計画だ。蓄積されたデータは人材マネジメントの効率化や災害復旧などにも役立てていける。さらに気象情報や地域特性、建物属性、現場のWebカメラやドローンの画像データ、働く人の健康データなど、さまざまな情報から、タスクを抽出することで特定の人の判断を待たずに行動が可能になり、プロジェクト進行がさらに円滑になることが期待できる。また、今後はプロジェクトからの情報発信や一般の方からの投稿を可能にする仕組みの追加も進めており、建設業界に興味を持ってもらうきっかけとなることも期待できる。
定額制の業務支援サービス |
工程管理ツールBack Castと並行して、マンパワーやAIを活用して管理業務支援も行っている。施工管理の技術者は、関係者との協議や書類作成に多くの時間を費やしている。北社長自身も管理業務に従事している頃は、常に時間が足りないと感じていた。そこで、作業に手間や時間がかかる議事録や施工計画書の作成、施工図チェック、動画作成などのサービスを行っている。これらは、1現場毎や企業毎を選択できる月額制となっている。
北社長は「これからも次世代工程管理ツールや業務支援サービスを通じて、施工管理の生産性向上を実現させながら建設業界の文化を変えていきたい」と展望を描いている。
建設会社への支援実績 |
企業名 | 提供サービス |
清水建設(株)北陸支店
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BPO(現場アシスタントサービス) |
伊田テクノス(株)
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BPO(現場アシスタントサービス) |
米持建設(株)
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BPR(DX推進コンサルティングサービス) |
その他「BackCast」トライアル版
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5現場導入 |