道路反射鏡
2025/03/11 更新
はじめに |
交通事故死者数は、この50年で6分の1以下に激減した。 減少理由には、交通違反の厳罰化やシートベルト着用義務の法整備、また、自動制御装置等の安全技術向上や医学、生存技術の進歩がある。さらなる目標として、死者をゼロにするには何が必要か。日本の道路事情は道幅が狭く、見通しの悪いカーブや交差路が多く、改善もまだまだ進んでいない。 そのような我が国の道路状況下において、反射鏡はドライバーのもうひとつの眼となっている。「せめてここに反射鏡があったら」と、事故現場を目の当たりにして考える人も少なくないだろう。道路反射鏡は、法令で定める「道路の付属物」として「道路法施行令第34条の3第1号の3」、および「道路反射鏡設置指針」に示されている道路交通安全施設である。
製品検査および表示票の貼付 |
道路反射鏡協会では、“道路反射鏡設置指針”に基づく品質表示規定にそって、種々の検査に合格した製品に対して、協会認定の品質表示票を3種類にわたって貼付している。
1.鏡面曲率半径表示票 正確な曲率が表示され、運転者にとってもっとも大切な映像視距が一定に保たれていることを示している。 2.部材品質表示票 各部の材質および寸法が表示されている。 3.支柱品質表示票 支柱の材質・仕様・防蝕加工について表示されている。 これらの品質の表示票によって、反射鏡の品質が均一化され、性能は向上し、信頼できる反射鏡として、交通安全にますます役立つ製品となった。また、維持管理面でも耐久性がのび、小さい投資で大きな効果が得られる。 道路反射鏡協会では、製品検査および表示票の貼付を完全実施し、確かな反射鏡の普及に取り組んでいる。
•鏡面曲率半径表示票……R=3000 (4種) R=1,500 R=2,200 R=3,000 R=3,600
•部材品質表示票 ※バックプレートに貼付 ◎表示内容の説明 ①鏡面材質 〈指針基準材質名と板厚〉 メタクリル樹脂………3.0㎜ ポリカーボネート樹脂…2.0㎜ ステンレス304…0.8 0.9 1.0㎜ 化学強化ガラス………5.0㎜
②鏡面寸法 〈指針基準寸法の表示〉 丸型:φ600, φ800, φ1,000 角型:□450×600, □600×800 ③バックプレート材質〈指針適応材質名の表示〉 FRP樹脂は工法名併記、鋼板は防錆処理併記、ステンレスは430規格名併記
PP再生樹脂板・アルミニウム(合格相当品) ④フード〈指針適応材質名の表示〉 ⑤取付金具〈指針適応材質と防錆処理名〉 鋼板、鋼管材質記号の防錆処理名の併記 ⑥構造強度 (一財)日本ウエザリングテストセンターの風速40m / sec 合格表示 ⑦製造年月日パンチ式記入 •支柱品質表示票 ※支柱上端より600㎜の位置に貼付「道路反射鏡設置指針」に基づく材質・仕様・防錆処理により製造された製品には、すべてこの表示票が貼付されている。
①支柱寸法…φ76.3×3.2×3,600 φ76.3×3.2×4,000 φ89.1×3.2×4,400 φ101.6×4.2×4,800 ( 設計風速40m/sec、単位㎜) ②表面加工…下地亜鉛静電粉体塗装 静電粉体塗装 ※材質はSTK400のほかに、高張力炭素鋼鋼管製品もある。 詳しくは道路反射鏡ハンドブックを参照 ※希望者は同協会事務局へ連絡が必要