SMS無散水消雪システム

2024/02/29 更新

概要

・舗装体の中に放熱管を埋設し、この放熱管の中に揚水井から汲み上げた地下水を送り、地下水の持つ自然エネルギーを効率良く利用し、消雪を行うシステムである。
・放熱管の中に通した地下水はその熱エネルギーを路面に伝えて路面の温度を上昇させ、路面上に降る雪を融かす。
・路面の温度を一定に保ち、凍結を防ぐ。
・熱だけを路面に伝えて雪を融かし、温度の下がった地下水は外気に触れることなく注入井より地下に還元される。

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特徴

1.快適
従来の散水消雪とは大きく異なり、路面に散水がないため降雪時の通行・歩行が極めて快適である。
2.環境対策
放熱後の地下水は閉鎖系で地下に還元されるため種々の地下水公害は発生せず、環境対策に優れたシステムである。
3.省エネ
地下水の持つ自然エネルギーを効率良く消雪・凍結防止に使うため、化石燃料の燃焼は伴わず、CO2が発生しないため地球の温暖化防止に役立つ。
4.低コスト
従来の電熱式ロードヒーティングシステムに比べてわずかなランニングコストで済む。
5.凍上防止
路面を一定の温度に温めているため、凍上防止に役立ち、舗装面の傷みも少なくなる。
6.さまざまな熱源に柔軟に対応
消雪に必要な熱源としての地下水が確保できない場合、熱源は地下水にとどまらず、温泉水・温泉廃湯・工場廃熱などとさまざまな熱源での対応が可能であり、かつボイラーやヒートポンプなどの加温・昇温施設との組み合わせも可能である。近年では、どこでも得られる新しい熱源としての地中熱を利用した消雪システムも実用化され、広く普及している。

昭和36年に、新潟県長岡市で初めて試みられた地下水による散水消雪方式は、38豪雪を

機に全国各地に普及し、積雪地域における交通網の整備に多大な貢献をもたらした。しか

し、その普及度が高まるにつれ、地下水の枯渇、水位の異常低下に伴う地盤沈下などの公

害問題が発生し、散水消雪方法に代わる新たな克雪方法の出現が望まれるようになった。

 

日本地下水開発(株)では、散水消雪方式を手掛けるとともに、地下水の保全と有効利用

に積極的に取組み、昭和55年、ついに新たな消雪方法としての無散水消雪システムを開発

し、実用化に成功した。

 

この方式は、山形方式として世界的にも高い評価を受け、その施工面積は、令和4年3月末

現在で169万㎡に及び、北米、北欧など世界の積雪寒冷地域からも大きな注目を集めてい

る。

 

 

 

   施 工 事 例

 

山形県山形市 国道348号 美畑町アンダーパス

山形県新庄市 県道泉田新庄線 歩道

 

 

 

 


 

施工手順

会社情報

会社名
日本地下水開発(株)
TEL
023-688-6000
企業情報
公式サイト

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