新規性
ガス圧接継手工法の接合面の酸化防止を還元炎からPSリング(還元材)による防止技術に変えた。
期待される効果
・接合不良の低減が期待できる。
・作業者の作業負担の低減と熟練度の軽減が期待できる。
適用条件
① 自然条件
・風速5m/S以内
・風速5m/S超える場合は、シートまたはパネル等で防風対策を施し、安定した火炎が得られることが確認された場合は、監理・責任技術者の承認を得て、作業を実施することができる。
・降雨・降雪時に作業を行う場合は、監理・責任技術者の承認を得て作業を実施することができる。
「鉄筋継手工事標準仕様書 高分子天然ガス圧接継手工事(2010年)」(公益社団法人 日本鉄筋継手協会)」より
② 現場条件
・従来ガス圧接と同様。
③ 技術提供可能地域
・制限なし。
④ 関係法令等
・建築基準法
・建築:公共建築工事標準仕様書(国土交通省大臣官房官庁営繕部監修)、建築工事標準仕様書((社)日本建築学会)
・土木:土木工事標準仕様書 (国土交通省大臣官房官庁営繕部監修)、鉄筋定着・継手指針((社)土木学会)
「エコスピード工法」は加熱燃料にアセチレンガスを用いる従来のガス圧接工法に替わり、
天然ガスを用いることで環境負荷の低減を図るものである。
さらに、鉄筋接合面の酸化防止の為に高分子還元材(PSリング)を採用しており、従来の酸化防止対策(還元炎)と異なり手動で操作でき、不良率低減も可能にした。
1.環境にやさしい
2.安全性が高い
3.PSリングによる酸化防止が可能
4.作業者を問わず均一な品質の確保
5.SD490の高強度鉄筋に最適
6.従来工法と同等のコスト
7.A級継手性能あり
PS リング
外観形状/施工写真
脱炭素化への取り組みとして、使用する天然ガス(=エコウェルガス)にカーボンニュートラルLNG(CNL)の採用が始まった。
※東京ガスケミカル㈱製造所より出荷されるエコウェルガスCNLは、天然ガスの採掘から燃焼に至るまでの工程で発生する温室効果ガスをカーボン・オフセットしたLNGである。
実質CO2排出量ゼロの天然ガス
2023年3月末時点
・施工物件数:5,155物件
(内、公共建築773件、公共土木414件)
・施工圧接箇所数:約6,187.7千箇所
・TH-120026-VE(旧登録)エコスピード工法