タイルクリップを使用したPCa板

2024/08/27 更新
  • タイルにタイルクリップを取り付けた状態
  • 施工状況

NETIS登録番号:KK-200019-A

概要

PCa板の製造段階にステンレス製タイルはく落防止金具を使用してタイルを固定し、コンクリートを打ち込むPCa板製品。

新規性

・タイルに二次加工(穴あけ・スリット加工等)を施す必要が一切なく、『タイル本来の品質を確保しながら、タイルを外装材として使用する製品』。
・タイルクリップ(Mクリップ)金具をコンクリートと一緒に打ち込むことで『コンクリートとタイルの付着性を強化する製品』。
・タイル裏面からの鉄筋のかぶり厚さ・30mm(※A)を自動的かつ確実に確保することで、『コンクリート内部の鉄筋の腐食によるタイルの押し出し落下を防止する製品』。
※A:『コンクリート工学(Vol.57 No.6)』の研究によると、「鉄筋のサビは水と酸素の供給が不可欠であり、外気の湿温変動を、かぶり厚さのどのレベルで顕著に受けるか、が大事な指標となり得るとして計測した結果、10mmでは外気と類似の変動を示すが、30mm、50mmではほぼ一定に安定している。故に、物理化学的にサビの発生及び腐食は30mm以上であれば、進行はほぼないとされている。
・さらに、専門かつ特殊な技術をまったく必要とせず、「誰でも・簡単に・確実に」作業ができるため、人材不足等の労働力問題も同時に解決する。

期待される効果

・PCa板の製造精度向上による製品耐久性の向上
・タイルはく落防止金具を使用し製作作業を標準化したため労務費の低下、耐久性向上によるはく落検査費用の低下による経済性(サイクルコストの低減)の向上
・PCa板に直接埋め込んで使用するため、外壁タイルのはく離落下を防止でき、建築物付近を通行する第三者の安全性向上

適用条件

① 自然条件
・強風、強雨、降雪時には施工を行わない(屋内作業の場合を除く)
② 現場条件
・PCa板の施工が可能なすべての現場(主に工場生産が中心)で作業が可能
③ 技術提供可能地域
・日本全国技術提供可能
④ 関係法令等
・建築基準法第12条
※平成20年に施行された定期点検報告制度により、タイルの湿式工法(従来技術)については、竣工10年後に全面打音調査が義務付けられたが、本技術はタイルクリップ金具(ステンレス)により固着されるため、乾式工法(金具留め)の分類となり、全面打音調査ではなく目視点検のみによって、定期点検の報告ができるよう緩和されている。

 

  

施工事例・施工実績

工事採用実績

0件
2件
8件

施工手順

会社情報

会社名
不二窯業(株)
TEL
03-3551-7255
企業情報
公式サイト

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