新規性
足場材と防護材をパネル状にユニットすることにより吊り足場を構築。
期待される効果
・パネル状のユニットに変えたことにより、吊り足場設置時に使用するクランプ等の部材を減らすことができるため、施工性と経済性の向上及び工期の短縮が期待できる。
・パネル状のユニットに変えたことにより、吊り足場の作業床がすき間が無くフラットになることで段差による転倒事故がなくなるため、内部作業の安全性と作業環境の向上が期待できる。
・パネル状のユニットに変えたことにより、吊り足場の強度が優れるため、品質の向上が期待できる。
・吊りチェーンピッチが2,000×2,800㎜となり従来技術より内部作業スペースを広くとれるため、施工性の向上が期待できる。
・システム化したことで作業が簡素化され、非熟練工でも安全かつ効率的に設置撤去作業ができるため、施工性の向上と工程短縮による経済性の向上が期待できる。
・足場完成後に橋梁補修部材等の取り込みのための開口部を、容易に設置・復旧することが可能なため、運搬性が高まり品質の向上が期待できる。
・複雑な形状の橋梁や高架橋でも、作業床がすき間が無くフラットな吊り足場を安全に組立撤去できるため、作業の安全性と品質向上、周辺環境への影響軽減が期待できる。
・従来の手組み工法に加え、送り出し工法と一括工法が選択可能となった。これにより、様々な状況下の橋梁や高架橋でも、安全かつ効率的に足場の組立解体作業が行えるため、安全性と施工性の向上が期待できる。
適用条件
① 自然条件
・強風や豪雨などの悪天候が予想される場合、組立・解体作業を中止すること。(従来技術と同等)
② 現場条件
・吊りチェーンの取り付け元を設置する事が可能なこと
・足場材の置場がある事が望ましい。(敷地約20㎡で足場材240㎡分)
・一括架設工法で設置を行う場合、組立て時に専用スペースを確保すること。(標準時、2車線の規制帯スペースを確保すること。設置するパネルサイズによって規制帯スペースは変わる)
③ 技術提供可能地域
・技術提供地域については制限無し
④ 関連法令等
・国土交通省 土木工事安全施工技術指針 令和4年2月版