新規性
・従来は、冷却効率向上のため、冷却機器(ラジエータ、オイルクーラ、インタークーラ等)を開口構造内に設置していた。
・開口構造は放熱性が良く、また、外気吸気効率にも優れていた。反面、開口のためエンジン音やファン回転音等の騒音が外部に漏れやすく、また、外気と共に埃も同時に吸い込むため、冷却性能の低下と、冷却機器のメンテナンスの手間が多く必要であった。
・今回の新技術では、エンジンルーム内を比較的密閉構造とすることで、極低騒音化を実現し、吸入した外気はすべて防塵フィルターを通過させることで、冷却機器の性能を維持するとともにメンテナンスの簡便化も実現させたバックホウである。
期待される効果
・操縦者の快適性向上。
・機械周辺の作業従事者聴覚確保による安全性向上。
・現場周辺への環境(騒音)配慮。
・脱着可能な防塵フィルターのため、メンテナンス性の向上。
適用条件
① 自然条件
・従来と同じ。
② 現場条件
・必要な作業スペースは、それぞれのモデルにある作業範囲図と、現場に応じたショベルの動きに対して支障がないスペースとなる。
・地盤(足場)は、ショベルの自重と作業時発生反力に対し十分に堅固であること。
③ 技術提供可能地域
・技術提供地域については制限なし。
④ 関係法令等
・労働安全衛生規則 ・第二編「安全基準」 第一章「機械による危険の防止」 第101条~第111条、第二章「建設機械等」 第152条~第171条」
使用する機械・工具