新規性
・従来技術のタイルなどの外装仕上材は経年劣化により機能が低下し、傷みや汚れが進行する。
本技術の外装材は既存構造物の仕上げ層の上からカチオン系樹脂モルタルとビニロンネットを被覆して新たに下地層を構築し、アンカーピンで躯体に固定したうえで、天然石・セラミック骨材からなる特殊高耐候性アクリル樹脂(ハマキャスト)及びトップコート(ハマトップ#10000)を吹き付け、自然石調外装材とする3層構造になっているため、長寿命であると考えている。
・トップコートは、紫外線を約99%カットするので、色褪せ変質を起こさない可能性がある。
・親水性が高いので、汚れに対し、雨水で流れ落ちる自己洗浄性があると思われる。
期待される効果
・従来技術のタイル張りでは13.6年で補修が必要であったが、本技術は、促進耐候性試験により10,000時間経過しても異常が認められない。自社基準(200時間で1年換算)では、20年保証を付与している。
・「特殊建築物定期報告制度」の対象物件は3年毎の定期点検、12年を超えるごとに大規模調査・修繕が義務付けられメンテナンス費用は益々累積されるが、本技術は報告制度において打診調査免除にあたるため、メンテナンス費用が小さく、長期的なライフサイクルコスト(LCC=建物生涯費用)を大幅に抑えることができる。
・工事回数の低減,廃棄物の減少によりCO2の排出量が抑制され、環境保全に寄与する。
適用条件
① 自然条件
・外気温が5℃以上であることが確認できた場合に施工する。外気温5℃以下で施工する時は採暖等の養生を行い、施工中および施工後1日間は施工箇所を5℃以上に保つ。
② 現場条件
・申請技術の施工スペースは仮設足場上の、通常足場幅1.2mで作業できる。
③ 技術提供可能地域
・日本全国技術提供可能。
④ 関係法令等
・建築基準法
・日本工業規格
使用する機械・工具
- 撹拌機
- 金ゴテ
- 高圧洗浄機
- 高所作業車
- 電動ドリル
- 荷揚げ用ウインチ
- 発電機