新規性
・載荷重として盛土の代わりに真空圧載荷を利用する。
・気密シート、真空装置等の資機材や施工システムの改善によって安定した真空圧載荷が可能となった。
・気密シートの下に気水分離タンクを埋設することで、より高真空の保持が可能になった。(高真空N&H工法の実用化)
期待される効果
・サーチャージのための盛土材が不要となる(搬入・撤去がない)ので、工費縮減、工期短縮につながる。
・載荷盛土のように荷重を増加させないので、円弧滑りや側方流動などの地盤破壊が生じない。
・盛土搬入出のダンプトラック等も減るため、安全かつ周辺環境にも優しい。
・盛土施工に併用する安定性が高まり、盛土の急速施工が可能となり、工期短縮にも効果がある。
適用条件
① 自然条件
・積雪、凍結時には気密シート等の施工が困難になるため、寒冷地ではそれ以前に真空載荷を開始させる必要がある。(一般に真空運転については積雪期間でも継続可能である。)
② 現場条件
・鉛直ドレーン打設機のトラフィカビリティ確保や気密シートの施工性向上等のため、サンドマットの敷設を標準とする。
・気密シートの端部処理(埋込み)のために、通常は改良範囲の外周に幅5m程度の作業ヤードが必要となる。
・真空装置等の設置スペース(4m×5m程度)が必要となる。
③ 技術提供可能地域
・制限なし。
④ 関係法令等
・排水基準
使用する機械・工具
- 気水分離タンク(排水ポンプ内蔵)
- 計測管理装置
- 真空駆動装置
- 沈下計
- ドレーン打設機
- 負圧計