2023.01.01
和光コンクリート工業株式会社
「Gr・L型擁壁」は、擁壁のたて壁部分に種別B種またはC種の車両用防護柵の支柱の基礎を組み込んだ車両用防護柵基礎一体型プレキャストL型擁壁である。
「Gr・L型擁壁」製品の長さは2.0mで、連結金具にて連結して使用する。製品の高さは500~4000mmである。(一部地区では3000まで)
「Gr・L型擁壁」の安定性、強度は、「道路土工・擁壁工指針」に準じて検討した。また、実車衝突実験にて車両の誘導性能や路外逸脱防止機能および衝突荷重に対する「Gr・L型擁壁」の安定性、強度を確認した。
○ NETIS登録No.QS-030051-V(旧登録)
(有用な新技術「設計比較対象技術」に指定されている)
○ 建設技術審査証明(建技審証 第0438号)
特 徴 |
1.道路幅員の有効利用が図れる
従来のL型擁壁の背面に土中用の車両用防護柵を施工する場合に比べて、道路幅員を広
く取ることができる。
2.施工性に優れる
車両用防護柵基礎一体型のため、省力化および工期短縮が図られ、施工費用が安くな
る。
3.安全に関する信頼性が高い
車両の衝突荷重に対する「Gr・L型擁壁」の安定性や強度を実車衝突試験で確認すると
ともに、「Gr・L型擁壁」に設置された車両用防護柵が持つ車両の誘導性能や路外逸脱
防止性能も実車衝突試験で確認している。また、その実験データを基に「建設技術審査
証明」を取得している。
4.他擁壁上での使用も可能
直接基礎上での設置のほかに、補強土壁工法などの擁壁工の天端での利用も可能であ
り、その場合、「Gr・L型擁壁」に設置された車両用防護柵に車両が衝突しても、他
擁壁に与える影響が少ない。
5.品質の向上
工場製品なので、独立型現場打ちコンクリート基礎より品質のばらつきが少ない。
施 工 断 面 |
適 用 条 件 ・ 範 囲 |
1.適用する車両用防護柵の種別はB種、またはC種とする。
2.縦断勾配対応は15%まで可能。
3.カーブ対応はR=15mまで可能。