2023.01.01
共和コンクリート工業株式会社
SB※1ウォール工法は、INSEM材※2等の堤体内部材を、上流の軽量鋼矢板と下流のコンクリートブロックで保護し、砂防堰堤を構築する工法である。この工法では、土石流対策砂防堰堤等に要求される耐摩耗(衝撃)性、耐久性及び景観性、経済性や現地発生土砂の有効活用による環境負荷低減等を図りながら、設計・施工の合理化が可能である。
※1 Steel wall or Concrete Block wall の略。
※2 IN-situ Stabilized Excavation Materials の略。
「現地発生土砂をその場で固化・定着」
SBウォール工法概略図
実 績 |
全国481件(2020年度末)
NETIS 旧登録番号 |
CB-020051-VR
CG-050010-V
建設技術審査証明 |
技審証第0503号
特 徴 |
1.現地土砂の有効活用
工事現場で発した掘削残土をセメントと水で混合したINSEM材を製造し、一般重機で運搬・敷均・締固ることで、砂防堰堤等の構造物の内部材として使用する工法である。数多くの内部材配合試験や研究データ、そして施工実績により、現地発生土砂を活用するためのマニュアルを整備し、設計・施工・管理まで、一貫した品質確保が可能である。(2015年時点で配合試験4,000件のデータ)
2.工費の低減
内部材の主材料として現地発生土砂およびクラッシャランを使用、発生残土の処理費用削減により、従来の重力式コンクリート堰堤と比較して大幅なコスト低減が図れる。
3.施工性の向上・工期の短縮
内部材の打設と外部保護材の設置は、一般的な建設機械での連続施工が可能で、施工性に優れる。また、横目地が不要で、型枠撤去や足場工も省略でき、大幅な工期の短縮が図れる。
4.景観性の向上
外部保護材に、景観性の高い修景コンクリートブロックを使用することで周辺環境に配慮することが可能である。また、現地条件により、植生や間伐材・自然石等の修景も可能である。
「外部保護材の設置」と「内部材の敷均し」
施工事例 完成後の状況