2023.01.01
K&Sマテリアル株式会社
ウォーターハンマー工法は、一般的な集塵装置付きグラインダー工法と集塵装置付超高圧水洗工法との間に位置するアスベスト除去工法である。一般的なグラインダー工法は、ダイヤモンドカップを高回転で回し下地を削るため、下地が飛散する。ウォーターハンマー工法では下地の飛散がないことから、水処理装置や大型テントが不要となり、コストを抑えることがでる。また、少量の水道水で施工可能なため、環境負荷の低い工法である。
特 徴 |
1.ウォーターハンマー工法で使用するグラインダーは、低圧かつ高回転で下地をたたくので、ALC版などの柔らかな建材の下地除去に非常に有効である(アクティブ技術による省エネ:エネルギーを無駄なく効率的に使う)。
このグラインダーはエアー式を採用しているため、電源が不要で故障も少なく連続作業に適している。
2.少量の水で除去できるため、従来では必要であった水処理装置や大型テントが不要となりコストを軽減することができる。
3.搭載したコンプレッサーにより全ての装置を動かしているため、大掛かりな電源を必要としない。省エネ化設備の採用で、CO2排出量を約50%以上も低減する。(パッシブ技術による省エネ:必要なエネルギーを低減する)
4.コンプレッサーとバキューム装置などすべてが専用のトラックに積んでいるため狭い現場での施工が可能である。
5.中型コンプレッサー(発電機)は超低騒音型を使用し近隣対策に十分に配慮している。また、排気はHEPA14(0.1~0.3μmの粒子を99.995%捕集)のフィルターを採用している。
除去作業後の美しい仕上がり |
ウォーターハンマー工法は、無駄に躯体を削り取らないので廃棄物の量が最小限に抑えられる。除去後の表面も美しい仕上がりとなる。一方、ALC面を超高圧水洗工法で除去した場合、深いところで1cm程度削ってしまい廃棄物の量が多くなってしまうことがある。また、その際、凹凸の多い仕上がりになってしまう。
用途(特に機能を発揮できる) |
1.ALC面のアスベスト除去
2.狭い現場でのアスベスト除去
3.環境配慮が必要なアスベスト除去現場