2023.01.01

暗きょ排水材および附属品「NKフィルター」

二三産業株式会社

 

 

擁壁等の耐久性の点から、水抜孔の整備は重要である。在来、擁壁等の水抜パイプの裏側は、栗石の層を設けて埋込みするのが基本であるが、最近栗石の入手難から、砕石の使用が増え、また場所が狭隘等の場合に、いきなり埋戻しを行う場合も多くなってきており、水抜パイプの裏込処理には新しい問題が生じている。従来、このような場合、透水マット或はネットを150~300m/m角にカットしたものが一般的に使用されている。これらは取付けに手間がかかるし、取付後ずれたり外れたりの問題が多い。また、コンクリート釘で打付けると言うことは、切角の構造体に疵をつける事であり、鉄筋の露出等、別の問題も生じかねない。NKフィルターは、これらの問題の全てを解決した画期的な防砂材(透水材)である。

 

構造は、カンカン帽型(深さ15~20m/m、ツバ幅約10m/m)に射出成型したポリエチレン製ネット本体と、その凹部に、不織布製透水マット(厚さ約10m/m)を円形に打抜いたものを挿入複合した立体的で強靭な二重構造の水抜パイプ用土砂流出防止フィルターである。サイズ調整のための突起アジャスターがあることも、大きな特色であり、実用新案登録済である。

 

 

 

 

 

 

 

   擁壁用透水マット損傷保護用・NKフィルター8型

 

NKフィルター8型は、栗石代用擁壁用透水マットに対応するために開発した別規格である。平成3年4月の建設省通達・技術マニュアルに適合する8ミリ目合のNKフィルターである。従来のNKフィルター同様に、施工性・経済性にすぐれ、擁壁用透水マット保護の目的には最適である。

 

 

 

 

   NKフィルターの特徴

 

1.水抜パイプの端部に嵌合するだけ。一発で施工完了。簡便性は無類である。

2.埋戻作業時に、ずれたり外れたりせず、材質は半永久的に変質しないので、

  安定性は抜群である。

3.パイプは、VUにもVPにもピッタリ適合する。

4.擁壁に勾配がある場合や、パイプの変形にも対応。

5.透水性・耐久性ともに良好。

6.埋戻工事の合理化・スピードアップに貢献する。

7.「あとづけ工法」(特許登録済)によって、埋戻してしまった後の水抜きパイプに、

  NKフィルターを後付けすることが可能になった。(別資料整備済)

 

 

 

   NKフィルターの規格

 

 

 

 

   NKフィルターの用途

 

コンクリート擁壁、ブロック積擁壁、プレキャストL型コンクリート擁壁等の水抜孔、水抜パイプの状態は如何なる場合にも、効果的に適用できる。