2023.01.01

環境配慮改修工事「チヨダKAC工法(除去工法)」

千代田レイヤー株式会社

 

 

既存の建築物に施工された吹付け石綿及び石綿含有吹付けロックウール(以下、吹付け石綿等という)を石綿粉じんの飛散防止に十分配慮し、かつ、関連法令等に則って安全に除去する技術である。(建設技術審査証明 BCJ―審査証明―196)

 

 

 

 

 

   特 徴

 

・千代田レイヤー独自の吹き付けアスベスト粉塵飛散防止処理技術
 この工法によって、作業区域に隣接する部分の空気1ℓ中の繊維状粒子(アスベスト繊維を含む)の本数をおよそ10本以下に実現。

 

 

 

   施工手順

 

⑴ 粉じん飛散抑制剤の散布
①石綿含有吹付け材の湿潤化
 除去の際、石綿粉じんの飛散を抑制するため、粉じん飛散制剤を散布する。粉じん飛散抑制剤は、石綿層内に短時間で浸透し、飛散抑制に効果が大きい。
②散布方法
 エアレススプレー方式で最大吐出量4.3L/分以上、最大吐出圧力22MPa以上の電動の装置を用いる。

 

 

天井に粉じん飛散抑制剤をたっぷりかける

 

 

⑵ 石綿の除去
①除去作業
 石綿の除去にあたっては、湿潤剤が不十分な所は粉じん飛散抑制剤により湿潤化する。除去作業開始後、速やかに、粉じんを迅速に測定できる機器(吸引ポンプ式デジタル粉じん計)を用いて排気ダクト内の粉じんを直接測定することにより、集じん・廃棄装置の排気口から漏えいがないことを確認する。
②石綿含有吹付け材のケレン棒等による除去
 粉じん飛散抑制剤の散布後にその浸透効果を確認し、スクレパー棒等により石綿含有吹付け材を掻き落とす。
 掻き落とした石綿含有吹付け材は除去物及び汚染物の処理等に従い処理をする。

 

 

粉じん飛散抑制剤をかけながらけずり取る

粉じん飛散抑制剤をかけながらワイヤーブラシ

 

 

 

⑶ 除去した面への粉じん飛散防止処理剤の散布
①除去した面への表面安定化処理
 除去作業が終わり、作業区域の清掃が終了したら、目視により除去が十分に行われたことを確認後、粉じん飛散防止処理剤を吹き付ける。

 


⑷ 養生シートへの粉じん飛散防止処理剤の散布
①隔離シート面への飛散防止処理
 隔離シートに付着した石綿粉じんの飛散を防止するために、隔離シート全体に飛散防止処理剤を散布する。

 

 

粉じん飛散防止処理剤をたっぷり吹付ける

隔離シート(プラスチックシート)に散布