2023.01.01

調査・試験「3D ETC DoctorⓇ」

首都高ETC メンテナンス株式会社

 

 

 3D ETC DoctorⓇは、ETC 車載器の誤作動原因の一つである不要反射波・電波漏洩の発生箇所を、探査するシステムである。3D 電界強度測定車を用いて、交通規制を伴わずに電波の強さを探査し、分布図として可視化することができる。

 

 

 

探査車両

 


 また、走行時にレーザーセンサーを用い、道路構造物の点群データも同時に取得することができる。取得した点群データから起こされた3D 図面に電界強度の分布図を重ねることで電波状況の正確な位置把握が可能となる。

 

 

 

 

 

 

   導入のメリット

 

• 交通規制が不要
 車両搭載型の測定装置のため、走行しながらスピーディに診断ができ、交通規制が不要となる。
• 対策コストの縮減
 診断をもとにアンテナ角度や出力を調整することができ、また電波遮断用ネットや電波吸収体などの設置場所を最適化できるため、対策工事のコストを縮減できる。
• 安全性の向上
 通信品質の向上により、通信障害による開閉バーの接触事故などを防止できるため通行車両の安全性向上に寄与する。

 

 

 

   測定の流れ


①測定車による電界強度の測定

 

 

 

 

②電波の可視化。不要反射波・電波漏洩発生個所の特定

 

 

 

 

③特定後、電波の到来方向を電波発射源可視化装置で調査

 

 

 

 

④結果報告および改善提案

 

 

 

 

 

   電界強度測定後

 

 電波吸収体設置が必要な箇所の特定や、アンテナ角度の変更など、より確実な対策を施すことが可能となる。