2023.01.01
JFE建材株式会社
軽量鋼矢板は、薄鋼板を成形加工することにより高い断面性能を有する。仮設構造物としての土留め矢板として出発したが、現在は永久構造物としての護岸、岸壁、擁壁等の小規模構造にも多く採用されている。
特 徴 |
1.軽量で高い断面性能
軽量で高い断面性能を有した形状。(板厚4mm~7mm)
2.精度の高い形状
コイル(鋼帯)を冷間ロール成形のため、形状および品質が高い。
3.豊富な種類
用途に合わせた最適で経済的な矢板の選択が可能。
4.施工が容易
軽量で運搬・建込み・打込みが容易。
断 面 形 状 ・ 寸 法 |
1N~5Nまで6形式(13種類)ある。下記は代表的な形式
材 質 |
JIS G 3101「一般構造用圧延鋼材」SS400
断 面 性 能 |
用 途 |
1.岸壁
壁高2.0 ~5.0mと比較的小規模断面に使用され、構造形状はタイロッド式岸壁が一般
的。
2.護岸
河岸、堤防を流水による浸食から保護するために構築する構造物。構造形式は自立式、
タイロッド式、切梁式、親ぐい式が採用される。
3.法留工
護岸の法覆工の基礎となるが、軽量鋼を用いる場合は根固め工と共に、浸食防止及び漏
水防止にも大きな効果がある。
4.止水用
樋門や堰堤等の構造物の基礎に打ち込み、パイピングを防止する目的で使用される。築
堤等の浸透水遮断、漏水防止としても使用できる。
施 工 要 領 |
・土質、矢板断面、根入れ長さ、現場環境を考慮し施工
・打込み機械の選定は一般的にはバイブロハンマーが多く用いるが施工規模、能率等、諸要
因を検討の上選定。
打 込 み 方 法 |
単独打ちと、びょうぶ打ちがある。施工規模、土質、打込み機械等を考慮して選定。