2023.01.01

のり面緑化工「アルファグリーン緑化吹付工」

有限会社 アルファグリーン

 

 

   開発の背景

 

 近年岩盤のり面の緑化が当たり前になるにつれ、施工のり面の性状の多様化により、従来からある植生基材・客土・種子吹付工では、当初数年は青々としていたが数年経つと植物の枯死や、ひどいときには、吹付けした基盤層が降雨や凍土劣化により、流亡・滑落したりしてしまう例も見られる。これでは樹林化どころか緑化工の本来の目的である防災機能も果たすことができない。

 

 また、在来種は外来種よりも総じて発芽・生長が遅く、吹付基盤のみで長期にわたって安定していることが必要となる。これらのことにより、従来よりもさらに侵食防止機能の高いのり面緑化工法が求められてきた。

 

 また、近年の発注者予算の縮小に伴い、コスト削減・工期の短縮も同時に必要とされている。

 

 

アルファグリーン工法施工状況

アルファグリーン工法に用いられるミニクリート

 

 

アルファガン工法施工状況

アルファガン工法に用いられるモルタルガン

 

 

 

   特 徴

 

 この工法は従来の施工機械を使用し、吹付材料の高分子糊剤などを安定剤『アルファグリーン』に置き換えるだけという簡単な施工方法であるのにもかかわらず、岩盤その他厳しい条件ののり面に対して強固な接着・基盤層の安定をもたらし、それと同時に通常のり面において1:0.6程度の勾配まではラス金網張工などの緑化基礎工を省略することができるため、コスト削減と工期の短縮を実現するものである。

 

 

 

   材料の安定性

 

 安定剤『アルファグリーン』は、単体で環境庁の告示46号溶出規準をクリアしており、安定性は確立されている。

 

 

 

   施 工 実 績

 

 アルファグリーン工法・アルファガン工法は、両者合わせて全国で約130万m2、500件以上の実績があり、一番古いもので1995年の施工実績がある。いずれも順調に生育している。

 

 

 

   NETISにおける評価

 

 国土交通省NETIS設計比較対象技術(旧実施要領)指定工法

 登録番号:TH-990001-VE(旧登録)