2023.01.01

のり面緑化材「多機能フィルター」

多機能フィルター株式会社

 

 

   土木工事標準単価 侵食防止用植生マット工(養生マット工)
 『多機能フィルター』

 

 

 本品は、製品自体に保護機能が備わっているため、施工直後からのり面保護効果を発揮することができる。特に侵食防止においては高い機能を有し、『侵食防止用植生マット工(養生マット工)』として土木工事標準単価に選定されている。

 

 

 

 

 

 

 

 

   機能と特徴

 

1.強い雨によるのり面や土壌の侵食を防ぐことができる。
 ※図①に土壌侵食防止原理を示す
2.放射冷却作用による夜露をマット内に取り込み、土壌を乾燥から保護することができる。
3.マットの持つ保温効果で、寒冷地での凍上を抑制可能。
4.マットの被覆効果で、飛砂を防止できる。
5.河川やダムの湛水面にも適用でき、水辺の緑化と濁水防止効果が期待できる。
6.土壌微生物(菌根菌)との組み合わせにより、荒廃地等での土壌化促進や緑化に貢献できる。

 

 

 

   製品タイプ

 

 

 

 

 

 

 

   侵食防止メカニズム

 

 

 

 図①「多機能フィルターの土壌侵食防止原理」
 

 

1.ウェブが緩衝材となり、地山への雨滴の衝撃を緩和する。
2.地表面の土粒子はウェブの繊維と絡み合い移動が止まる。その後、水は抵抗の小さいウェブ内へ導水(排水)される。
3.ウェブ内に雨水を導水し始めると、表層の水は吸い上げられ、ウェブ内を流下する。
4.土粒子の移動を止め、マット内や表面で雨水を排水することで、地山の洗掘、地山への過剰な浸透水を抑制することとなる。

 

 

 

   自然環境の復元

 

 近年、生態系保持の観点から、現地植物での環境修復を望まれる現場が増加。多機能フィルターの有する保護機能を応用活用し、製品に種子を装着せず(肥料は装着)、現地植物を誘導し自然の力で緑化する、“自然侵入促進工”、また、製品内部に現地で採取した森林表土を装着し、現地植物を生育させる方法、“森林表土利用工”としての利用が増加している。
 現地植物での緑化は、植物生育までに数年の時間が必要なため、その間の保護に課題があったが、本品においてはその課題を解決することができるため、活用が広がっている。