2023.01.01
PRE(ピーアールイー)緑化工法協会
PRE緑化工法 |
■ 開発の背景
建設工事によって発生する伐根、剪定枝などの植物発生材の再利用は、国が平成6年「緑の政策大綱」において具体的にその推進を掲げ、さらに「再生資源の利用の促進に関する法律(改正リサイクル法)」により指定副産物とされた。
そこで、植物発生材を効果的に有効利用することができるのり面緑化工法の開発が急務であった。
■ 特 徴
植物発生材をのり面緑化工の生育基盤材として活用する、現場内ゼロエミッションを実現した。
植物発生材を堆肥化せずに利用し、一部の条件下を除いて1:0.8程度の勾配まではラス金網の併用を必要とせず、コスト縮減と工期短縮が可能である。
また「MCバインダー」の使用により、通気性・透視性に優れた造成基盤を構築できる。
■ 植物発生材破砕(リサイクル)作業
結合剤「MCバインダー」 |
■ 特 徴
1.安定性と副次的効果
針葉樹の葉より抽出した成分に、パイナップル・パパイヤなどの酵素製剤を加え、さら
に長期安定に寄与する無機系の接合材を組み合わせたものであり、保水性や保肥性の向
上、導入植物の発芽促進、塩害障害の緩和や有効菌の高速増殖、根腐れの予防に有効で
ある。
2.緑化基礎工の省略
生成される水和物が造成基盤を地盤に対して強く密着させるため、金網張工などの緑化
基礎工を省略することが可能である。
■ NETISにおける評価
国土交通省NETISにおいて活用促進技術に指定。
登録番号:CG-020023-VE(旧登録)
■ 施工後
施工後1カ月
■ 植生基材吹付工と同様の汎用性の高い施工手順