2023.01.01

推進工「エスエスモール工法」

ジオリード協会

 

オーバーカット機能を有するエスエスモールは、カッターで切削した土砂と切羽へ噴射させた目詰材を大量に含んだ泥水をチャンバー内で急速ミキシングしドロドロ状の高濃度泥水(安定液)とし、切羽およびテールボイドを加圧充満させることにより、切羽の高安定を得る工法である。

 

エスエスモール工法施工概要図

 

 

 

   特 徴

 

1.テールボイド内に高濃度泥水を充満加圧させることで管外周面抵抗値を低下させ長距離

  推進を実現させた。

2.高濃度泥水による圧力バランスが良好なため、地盤に与える影響が他工法に比べて極め

  て低い。軟弱地盤から玉石層まで広範囲の土質に対応可能である。

3.排出方法は切羽から機内までは圧力差圧と高濃度泥水の流動性を利用、機内から坑外ま

  では真空吸引装置により流体輸送する。

4.玉石は丸ごと取り込み方式とし、呼び径の3分の1まで対応できる。

5.20R程度の急曲線推進が可能である。

6.1スパン元押しのみで、400m程度の長距離推進が可能である。

7.推進設備がコンパクトなので、狭い仮設ヤードでの施工が可能である。

8.発進、到達以外で補助工法を必要としない。

9.掘進から固化処理までをシステム化。

10.経済効率が高い。

 

 

 

   実 績

 

総延長(2012年度まで)500,000m

 

 

 

   曲 線 推 進

 

同工法の最小曲線半径は、掘進機の性能・施工条件・施工実績により以下の通りである。

 

・急曲線機の場合

注)上記の曲線半径以下の施工は、掘進機の改造により対応が可能

 

 

 

   長距離推進

 

推力低減システム(SMCシステム)の採用により長距離推進(1000m程度)が可能である。

 

 

 

   巨礫破砕型

 

巨礫破砕型エスエスモール(φ800~φ2600)により最大礫径は呼び径の100%まで対応可能である。

 

 

 

   分割回収型(φ800~φ2200)

 

小立坑・人孔・既設構造物への到達が可能な掘進機を開発。省スペース、コスト縮減に貢献する。

 

 

 

   小立坑発進型(φ700 ~φ1500)

 

φ2500㎜以上の円形立坑から発進し半管(1.2m)またはそれ以下の管長の施工を可能にする。

 

標準型エスエスモール(φ1200mm)