2020.01.01

水質浄化システム「バイオクリーン」

共和コンクリート工業株式会社/株式会社 きら和ぎ

 

 

水質汚染の要因として、河川や湖沼に流入する生活雑排水や、農地から流入する肥料などの非特定汚染源などがあり、重要な改善課題の一つとなっている。

 

バイオクリーンは、コンクリートなどの水路(水槽)に生物担体として、軽量で空隙率・表面積の大きい、ひも状接触材を充填し、接触酸化法により浄化を行う工法である。浄化原理は、ひも状接触材に付着する微生物を利用した生物接触酸化であり、BODやSSなどの除去に浄化効果を発揮する。また、水路(水槽)の底部からは曝気を行い、溶存酸素を高め微生物分解の促進を行うことも可能である。

 

また、曝気装置を使用し、強く噴気することでひも状接触材を振動させ、接触材についた汚泥を容易に剥離させることができる。剥離した汚泥は沈降させた後、水路(水槽)内に設置した排泥管や、揚泥車により吸引し処分することが可能である。

 

 

石神浄化施設機能改善工事 2013年(千葉県)

石神浄化施設機能改善工事 2013年(千葉県)

木津用水路浄化施設 2007年(愛知県)

 

 

 

 

   特 徴

 

1.ひも状接触材は接触面積・空隙率が大きいため、他の接触材に比較して浄化施設の

  規模をコンパクト化できる。

2.ひも状接触材は屈とう性に富み自在に変形可能であるため、発生汚泥の分離が容易

  であり、剥離回収が可能である。

3.ひも状接触材の種類(材質・外径)や充填密度を変えることで、河川水や生活雑排水

  の他に工事排水や泥水などさまざまな汚濁水に対応が可能である。

 

 

 

   用 途

 

・河川水の浄化

・生活排水路の浄化

・湖沼水の浄化

・修景用水の浄化

 

 

 

   施 工 実 績