2023.01.01
二三産業株式会社
「壁」貫通孔工事の合理化提案 |
-スリーブメイトX型とフィットスポン-
貫通孔工事の基本は、円形のスリーブ材を使い型枠工事の一環として行うのであるが、壁の場合、垂直の型枠に円筒形のものを水平に取りつけるので、ひと工夫が要る。スリーブメイトX型は、紙管用にはじまる。続いて塩ビ管用のニーズに対応する開発である。下表の通り。合計23サイズになり、あらゆるスリーブ工事に対応できるようになった。また、「フイットスポン工法」が特許になり、塩ビ管の歪みと寸法誤差の調整が容易になった。
スリーブメイトX型 |
下水道処理場沈殿池の有孔整流壁建設工事例 |
スリーブ材はあとで装着。
大抵の場合にスリーブ材は自立します。
効率倍増補修なしの仕上がり
塩ビ管でもカンタン、フィットスポン工法で寸法誤差と歪みを調整 |
「梁」貫通孔工事の改革提案 |
-スリーブメイトN型と伸縮二重紙管-
梁型枠内の狭い空間での貫通孔工事には問題が多い。ハンマーを振り回せる空間が乏しい。スリーブ材を挿入するにも移動するにも、自由がきかない問題である。
・スリーブメイトN型は、スリーブメイトX型に、SUS製の釘(ピン)を一体化したもの
で、ハンマーを振り回すことなく、梁型枠の内面に打ち付けることができる。
・伸縮二重紙管は、下図に示す通り、縮めて入れて中で伸ばす。そしてさきに取りつけたス
リーブメイトN型にドッキングさせる。この工法が「アトノビ工法」である。
次の問題は、配筋ピッチが密になり、伸縮二重紙管とても、丸のままでは挿入不可能になった問題である。その対応策は、丸でだめなら割ってみよう。縦に2分割あるいは3分割して型枠内に入れる方策である。梁型枠内で復元する方法も含めて特許登録になった。これを「タテワリ工法」とした。これらの新工法によって、梁貫通孔工事の困難が容易に、不可能が可能になったと言える。
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スリーブメイトN型 SUS特性釘ツキ
梁型枠内の狭い空間で、ハンマーを振り回すことなく簡単に打ち付けられる。 |
伸縮二重紙管
縮めて入れて、中で伸ばす。 |
施 工 手 順 |