2023.01.01

道路反射鏡「道路反射鏡」

道路反射鏡協会

 

 

 交通事故死者数は、この50年で6分の1以下に激減した。減少理由には、交通違反の厳罰化やシートベルト着用義務の法整備、また、自動制御装置等の安全技術向上や医学、生存技術の進歩がある。

 さらなる目標として、死者をゼロにするには何が必要か。日本の道路事情は道幅が狭く、見通しの悪いカーブや交差路が多く、改善もまだまだ進んでいない。

 そのような我が国の道路状況下において、反射鏡はドライバーのもうひとつの眼となっている。「せめてここに反射鏡があったら」と、事故現場を目の当たりにして考える人も少なくないだろう。

 道路反射鏡は、法令で定める「道路の付属物」として「道路法施行令第34条の3第1号の3」、および「道路反射鏡設置指針」に示されている道路交通安全施設である。

 

 

 

   製品検査および表示票の貼付

 

道路反射鏡 道路反射鏡協会では、“道路反射鏡設置指針”に基づく品質表示規定にそって、種々の検査に合格した製品に対して、協会認定の品質表示票を3種類にわたって貼付している。

 

1.鏡面曲率半径表示票

  正確な曲率が表示され、運転者にとってもっとも大切な映像視距

  が一定に保たれていることを示している。

 

2.部材品質表示票

  各部の材質および寸法が表示されている。

 

3.支柱品質表示票

  支柱の材質・仕様・防蝕加工について表示されている。

  これらの品質の表示票によって、反射鏡の品質が均一化され、性

  能は向上し、信頼できる反射鏡として、交通安全にますます役立

  つ製品となった。また、維持管理面でも耐久性がのび、小さい投

  資で大きな効果が得られる。

  道路反射鏡協会では、製品検査および表示票の貼付を完全実施

  し、確かな反射鏡の普及に取り組んでいる。

 

 

 

 

・鏡面曲率半径表示票:R=3000

(4種)R=1,500 R=2,200 R=3,000 R=3,600

 

 

・部材品質表示票

※ バックプレートに貼付

 

◎表示内容の説明

① 鏡面材質

(指針基準材質名と板厚)

メタクリル樹脂:3.0mm

ポリカーボネート樹脂:2.0mm

ステンレス304:0.8 0.9 1.0mm

化学強化ガラス:5.0mm

 

② 鏡面寸法

(指針基準寸法の表示)

丸型:φ600, φ800, φ1,000

角型:□450×600, □600×800

 

③ バックプレート材質(指針適応材質名の表示)

FRP樹脂は工法名併記、鋼板は防錆処理併記、ステンレスは430規格名併記

PP再生樹脂板・アルミニウム(合格相当品)

 

④ フード(指針適応材質名の表示)

 

⑤ 取付金具(指針適応材質と防錆処理名)

鋼板、鋼管材質記号の防錆処理名の併記

 

⑥ 構造強度

(一財)日本ウエザリングテストセンターの風速40m/sec

合格表示

 

⑦ 製造年月日パンチ式記入

 

 

・支柱品質表示票 ※支柱上端より600㎜の位置に貼付

「道路反射鏡設置指針」に基づく材質・仕様・防錆処理により製造された製品には、すべてこの表示票が貼付されている。

① 支柱寸法

φ76.3×3.2×3,600

φ76.3×3.2×4,000

φ89.1×3.2×4,400

φ101.6×4.2×4,800

(設計風速40m/sec、単位mm)

 

② 表面加工:下地亜鉛静電粉体塗装、静電粉体塗装

 

※材質はSTK400のほかに、高張力炭素鋼鋼管製品もある。

 詳しくは道路反射鏡ハンドブックを参照

 

※希望者は同協会事務局へ連絡(下記参照)が必要