2023.01.01
株式会社 ダイトー
FRG カバー工法は、FRG カバー(FRP 製高耐久性埋設型枠)を、カバー取付鋼材を介して
岸壁・護岸の鋼矢板等に設置し、コンクリート被覆を構築する既設岸壁・護岸の補強・補修
、防食工法である。
カバーは補強リブを介してコンクリートと一体化するため、耐候性、遮塩性、中性化等の耐
久性及び耐衝撃性に優れたコンクリート被覆を長期間維持することが出来る。
特 徴 |
1. 現場作業において、大組型枠の組立・解体、大組型枠撤去、底枠及び妻枠の解体の作業
などがなく、コンクリートの養生期間も不要なため、作業期間を短縮できる。
2. 耐衝撃性、遮塩性や中性化等の耐候性に優れるため、高い被覆性能を維持することが出
来る。
3. 軽量で取付容易であり、吊上げ作業機械の小型化及び潜水作業の軽減化が図れる。
4. カバーが目地無しで配置され、コンクリートと一体化することから、コンクリート硬化
後は被覆コンクリート表面の耐候性・耐衝撃性を長期にわたって維持することが出来る。
5. 自由な色設定が可能であり、景観に対応したコンクリート被覆工の構築が可能である。
FRG カバー |
NETIS 登録番号 |
KTK-170019-A FRG カバー工法
水産公共関連民間技術確認審査・評価番号 |
第18-B-001号
静岡県新技術新工法登録番号 |
1646
FRG カバー工法構造概要図 |
設計上の留意点 |
・コンクリートの打設条件に合わせて取付鋼材の配置を決定する。
・コンクリート打設時の型枠計算は、仮設時割増を考慮したカバーの設計標準値を使用して行う。
・FRG カバーの設計標準値は下記に従う。尚コンクリート打設時のカバー(型枠)計算では、下記長期曲げ応力度に仮設時の割増し(50%)を考慮する。
曲げ許容応力度 正曲げ…62N/ ㎟
負曲げ…79N/ ㎟
ヤング率E…0.99×104N/ ㎟
ポアソン比…0.3
・初期コストは鋼製型枠転用工法(保護カバー無使用方式)とほぼ同等であるが、工事条件(岸壁の共用条件、現場作業期間短縮の必要性、遮塩性の確保、LCC の考慮、等)を踏まえた検討が必要。
施工フロー |