2023.01.01
彩陣工業会
主に急勾配護岸ブロックとして、安全性はもとより、工期の短縮、省力化、緑化に重点をお
き、植生、生物の生息の場を創出する工法である。
概 要 |
環境保全型ブロック「彩陣」は、治水上の安全性を確保した上で、多様性ある環境を創出し
、豊かで安定的な生態保全を可能にした工法である。
「彩陣」を利用することで、自然との共存を可能にし、緑あふれる環境を生み出すことがで
きる。
今まで「ブロック」は草も生えなければ、生き物が生息することも困難なケースが多くあっ
た。
しかし下記の写真のように「蛇」や「うなぎ」「カニ」が入り込むなど、環境保全型「彩陣
」でこそ実現ができる、自然により近い環境創りが可能である。
特 徴 |
1.従来のコンクリートブロックとは違い、胴込コンクリートの代わりに、現地土を流用し
、発生材等を中詰め材として使用することができる。そのため、現地で生息している、昆虫
・植物・微生物の生態系を損ねることが少ない。
また地域が出す産廃コンクリート殻等を中詰め材として再利用することで『本当の意味』の
環境保全型ブロックといえる。
2.「彩陣」は1個/平方メートルの大型ブロックで、施工の省力が図れ工期を大幅に短縮
できる。
3.控長は50~100cm で壁体重量も中詰め材も含め50cmの場合、約1,000kgf/平方m、
100cm で約2,000kgf/平方mである。また、中詰め材による、せり持で滑り出しを防止し
、上下段をぺーシー連結する事により、土圧に対し十分な安定性があるため急流・激流にも
対応する。
4.「彩陣」ブロックの意匠面(凹凸)は7cm と大きく、割石の隙間を植生及び、昆虫類
の育成の場として提供、景観面でも、力強い陰影を与え、周辺環境に溶け込むことができる
。
5.河床勾配の大きい中小河川での曲線部の施工は半丁、四つ切り(ミニ彩陣)製品で対応
できる。
6.河川・砂防には、「彩陣」の魚巣タイプと組み合わせができる。道路用としても適度な
植生を保て、メンテナンスの必要がない。
施工後の全景 |
拡大写真 |
【注記】植生が根付くまで中詰め材の流失がないか、観察が必要。根付いた後は特に維持管
理の必要はない。