2023.01.01
第一高周波工業株式会社
1950年(昭和25)年、北九州で設立された第一高周波工業株式会社(以下「DHF」と表記
)は、誘導加熱を応用した技術を中心に広く事業展開してきた。全国各地にパイプ事業部、
表面処理事業部、機器事業部、鉄筋事業部、バイメット事業部を配し、近年は、溶射技術と
高周波溶融技術を組み合わせた「溶射被膜形成技術」、独自の高周波電源を応用した「プラ
ントメンテナンス技術」、さらに、世界に先駆け独自に創造した技術を発信し、米国・中国
・韓国・マレーシア・タイに関連企業を、シンガポールに技術ライセンス供与企業を持つな
ど、積極的なグローバル展開も行っている。
「T ヘッド工法鉄筋」は、DHFが清水建設株式会社と共同で開発した新技術で、高周波誘導
加熱により鉄筋母材自体を熱間加工することで鉄筋端部に拡径部を設け、機械的にコンクリ
ートに定着させる工法である。
T ヘッド工法鉄筋の種類および適用可能部位 |
T ヘッド工法鉄筋の特徴 |
(1) 母材一体成形品で品質の信頼性が高い
(2) 付加的な作業が不要で、施工面で優れる
(3) 施工性の向上による、鉄筋組立工期の大幅な短縮
(4) 定着部の高密度配筋の緩和によるコンクリート充填性の向上
(5) 優れた疲労性能と低温引張性能
用途 |
(1) せん断補強鉄筋または中間帯鉄筋
(2) 軸方向鉄筋
施工実績 |
対象施設はLNG タンク、ボックスカルバート、放水路、調整池、鉄道高架橋、道路橋脚、
立坑、トンネル、鉄塔基礎など土木構造物全般であり, 建築構造物にも多く用いられている。
2021年3月末での施工実績累計は約5,500万箇所で、適用工事現場数は約6,500現場とな
っている。