新規性
従来技術は一対一の専用無線通信で、観測点中継点を個々に設置する必要があった。
また、機器も大きく高価であり、局舎設置の用地確保も必要であった。
本技術は、
・無線機は通信相手自動探索機能を有した中継装置を兼ね合わせ、経済的にロガーへのデータ集約を可能とした。
・ロガーとセンサ端末は小型軽量でシンプルな機器構成とし、低価格を実現した。
・省電力設計により、ソーラーパネルでの連続運用はもちろん、市販リチウム電池を利用した長期運用も可能とした。
期待される効果
設置の自由度とコストメリット。
従来技術は商用電源の引き込み電源装置、発電機等の無停電電源装置の設置と観測装置、信号変換器装置、通信装置を設置するため局舎が必要であった。
本技術は、
・無線機と変換器を一体型として樹脂製の小型防水筐体に組み込み、空中線、水圧式水位センサの小構成としたことで設置手間を省き、コストメリットが向上する。
また、機器の小型化で設置時の占有面積が小さくなり、用地制約を受けにくく設置の自由度が向上する。
適用条件
① 自然条件
・設置場所の温度:-20℃~55℃。
・結露なき事。
・センサ端末、データロガーは水没しない事。
② 現場条件
・センサ端末(中継器)間が見通し500mを超え無線電波が届かない配置を避ける。
・水位センサは保護管を設置する。
・センサ端末からロガー部まで中継点6段を超えないように配置する。
③ 技術提供可能地域
・制限なし。
④ 関係法令等
・920MHz帯特定小電力無線を使用しており、ユーザー側の資格申請は不要。
使用する機械・工具