スパイラル式コンベヤ

2022/06/06 更新
  • 本技術と従来技術の比較
  • 密閉構造/上昇・降下搬送
  • 構造の比較
  • 駆動方式の比較
  • 搬送ラインの比較

NETIS登録番号:TH-190003-A

概要

土砂等の搬送物をベルトコンベヤで搬送する際に落鉱(落石)・発塵・騒音・臭気の拡散を抑制し、乗り継ぎを必要としない搬送技術。

新規性

・従来のベルトコンベヤ(平ベルト)から袋状に包み込む密閉構造に変えた。
・従来のベルトコンベヤ(平ベルト)の構造を吊下げ構造に変えた。
・従来のプーリ駆動方式をVベルト駆動による乗り継ぎがない駆動分散方式に変えた。
・幅の狭い楕円形状の断面にすることにより、曲率半径を小さくした。

期待される効果

■ベルトを袋状に包み込む密閉構造による効果 。
・落鉱(落石)がなく安全性が向上した。
・雨が入らないので搬送物の含水比が変わらない。
・発塵・臭気の拡散を抑制した搬送ができ、周辺環境への影響も少ない。

■吊下げ構造による効果(運搬物を保持する効果)。
・吊下げ構造にしたことで搬送物の重力が下に働き、同時にベルトの側面を押す力が発生し、搬送物を保持する力が生れる。そのため、従来技術は傾斜角度が±15°程度であるが、本技術では傾斜角度が±25°程度まで可能となった。
・従来はベルトコンベヤ(平ベルト)のたるみによるローラと運搬物との衝撃による騒音があったが、本技術はその騒音がない。
・従来はローラとベルトが接触しており、鉄などの異物によるベルトの縦裂きが発生したが、本技術は吊下げ構造なのでベルトの縦裂きは生じない。

■Vベルト駆動による駆動分散効果。
・従来は通常ヘッド部のプーリにのみ駆動をかけていたためベルト張力が大きかった。本技術はVベルト駆動により、駆動分散が容易にでき、中間部の複数個所で駆動をかけられるのでベルト張力が小さくなり、強度の少ないベルトが使用可能となった。
・各駆動部の小型軽量化が可能となり、汎用性のあるモータが使用できるようになった。
・従来でも駆動分散は可能であるが、乗り継ぎが発生する。本技術では乗り継ぎなく1本のベルトで長距離化・高揚程化が可能となった。

■幅の狭い楕円形状の断面による効果
・曲率半径1mで自由自在に搬送ラインを設定可能(従来の曲率半径は400m程度、それ以下では乗り継ぎが必要)。
・その効果として乗り継ぎがなくなり、乗り継ぎ部を起因とする粉塵、騒音、ベルト・シュートの摩耗・損傷などの問題は生じない。
・1本のベルトを屈曲させて上昇・下降搬送が可能となった。
・中間断面の占有面積が小さくなった。

適用条件

① 自然条件
・従来のベルトコンベヤ(平ベルト)と同様。
② 現場条件
・従来のベルトコンベヤ(平ベルト)と同様。
③ 技術提供可能地域
・従来のベルトコンベヤ(平ベルト)と同様。
④ 関係法令等
・従来のベルトコンベヤ(平ベルト)と同様。

施工事例・施工実績

施工手順

会社情報

会社名
古河産機システムズ(株)
TEL
03-3212-6575
企業情報
公式サイト

このカテゴリーでよく見られている工法