新規性
・防錆塗膜の中間層にアクリルゴム層を有する。
・防錆・防食システムに水系材料(アクリルゴム層)を採用する。
・従来の変性エポキシ樹脂防錆塗料/ウレタン樹脂塗料からなる4工程以上を要する重防食塗装に対し、3工程で同等以上の防錆性能を有する。
期待される効果
■防錆塗膜にアクリルゴム層を有することにより、以下のような効果が期待される。
・アクリルゴム層の水部遮断性(水分保持)効果によって下地への水分浸入を抑制し、防錆性能が向上する。
・金属下地の挙動に対して優れた下地追従性が得られ、クラックの発生を抑制する。
・防錆塗膜に傷が入ったとしてもアクリルゴムが傷を塞ぐ効果があり、傷からの水分の浸入を抑制する。
・防錆性能が大幅に向上し、工程数低減によりライフサイクルコストが低減する。
■防錆・防食システムに水系材料を採用することにより、防錆・防食塗装で使用するトータルの溶剤量が減少するので、塗装工事で発生するVOCが低減する。
適用条件
① 自然条件
・降雨時、降雪時または降雨、降雪が予想される場合は施工しない
・気温が5℃以下または湿度80%以上では施工しない
② 現場条件
・施工面積に制限なし
・材料保管面積1m2以上
・作業面積1m2以上
③ 技術提供可能地域
・制限なし
④ 関係法令等
・消防法
・労働安全衛生法
・毒物劇物取締法
・船舶安全法
・航空法
・化学物質管理促進法
・水質汚濁防止法
・悪臭防止法