新規性
・大型積みブロックを補強土壁の壁面材として使えるようにした。
・その大型積みブロックは、直立状態で自立できる、壁面積1㎡/個、控長0.35mである。
・コスト縮減を図るため補強材には汎用性のある材料を用い、アンカー材に山形鋼と水平補強材に異形棒鋼を用いて連結する方法とした。
・壁面材と補強材の取付部は固定せず、沈下に対して追随できるように上下方向にスライド機能を付加した。
期待される効果
・極限ギリギリのところまで製造ラインが合理化され、徹底したコストダウンが図られている大型積みブロックを使用することから、コスト縮減が図れる。
・薄型の面状パネルと違って、ブロックの厚さ0.35m確保されていることから、自立安定性がよく据付作業性と転圧作業時の安定性が向上する。振動ローラを壁面ギリギリの0.3mまで近づけることが可能となる。それによって、よく締まった強固な盛土体を造ることができる。
・水平補強材取付部のコンクリート厚が厚く、スライド機能を持つことから、補強土壁体の施工後における沈下量が許容範囲こえるような場合でも、補強材取付部を起点とするクモの巣状のクラックが走ったり、異常時に補強材からはずれるといった事は生じない。
適用条件
① 自然条件
・大雨、強風、降雪時には、作業を中止すること。
② 現場条件
・コンクリートブロックの現場への搬入が可能な現場。
施工スペース:10m×10m=100m2。
・重機の進入が可能な場所。
施工機械:トラッククレーン4.9t、ブルドーザ15t、タイヤローラ8~20t。
③ 技術提供可能地域
・日本全国技術提供可能。
④ 関係法令等
・特になし。
使用する機械・工具
- 振動ローラ
- タイヤローラ
- トラッククレーン
- ブルドーザ