新規性
・天端調整部の現場打コンクリートからパネル一体型のプレキャスト構造とした。
・基礎部を現場打コンクリートからプレキャスト構造とした。
期待される効果
・天端部のプレキャスト化により施工の際のキャットウォーク足場が不要となり、足場組立・解体などの高所作業の軽減による作業安全性向上が図れる。
・コンクリート打設が不要となり、施工現場における養生期間が省略でき、施工工程の省略による工期短縮と施工性向上が図れる。
・現場打コンクリートの施工を無くすことにより、産業廃棄物(型枠材木等)の削減が図れる
・コンクリート打設が不要となり、騒音・ほこり・水質汚濁等、周辺環境への影響が軽減が図れる。
適用条件
①適用可能な範囲
・壁面線形の曲線半径50m以上の箇所に適用するテールアルメ
・細粒分含有量FC≦35%の盛土材料の適用
②特に効果の高い適用範囲
・笠コンクリートによる調整高さが高い場合
・急峻な地山での基礎工の段上がり部
③適用できない範囲
・壁面線形の曲線半径50m未満の箇所に適用するテールアルメ
・細粒分含有量FC>35%の盛土材料の適用
④適用にあたり、関係する基準およびその引用元
・道路土工 擁壁工指針(平成24年版) 社団法人日本道路協会 平成24年7月
・補強土(テールアルメ)壁工法設計施工マニュアル第4回改訂版 一般財団法人土木研究センター 平成26年8月