新規性
・炭素繊維とエポキシ樹脂の複合材CFCCをPC構造物の緊張材として適用できるようにしたことで、従来の鋼材による緊張材の錆による劣化の心配を無くした。
・CFCCの価格は従来のPC鋼材に比べて高く、PC構造物としての初期建設コストが高くなるが、長期間使用しようとするPC構造物では、30年以上経過すると、ライフサイクルコストは逆転する。
・CFCCは、PC鋼材に比べて、耐久性、耐食性に優れている。
・CFCCは、PC鋼材に比べて、高強度、軽量、柔軟、耐疲労性に優れている。
・CFCCは、PC鋼材と異なり、非磁性であり、磁性を帯びることを嫌うコンクリート構造物への適用が可能である。
期待される効果
・メンテナンス(補修補強)のコストを軽減できる。
・初期建設コストが高くなるが、長期間使用しようとするPC構造物では、30年以上経過すると、ライフサイクルコストは逆転する。
・長期間、劣化の心配がなく、安心して安全にプレストレストコンクリート構造物を使用できる。
・構造物のライフサイクルコストの縮小が可能である。
・コンクリートかぶりの縮小により、構造物としての死荷重を小さくすることができ、下部工の簡略化など経済的な構造物を構築できる。
・高強度であるため、補強材としての本数を縮小でき、部材断面の縮小が可能で、経済的な構造物を構築できる。
・高強度であるため、補強材としての本数を縮小でき、確実なコンクリート打設ができ、構造物の品質が向上する。
・現場での緊張材工事では、軽量で柔軟なため、施工に大型重機や特殊足場が不要であり、人力施工が可能である。狭隘な環境下でも施工性がよく、施工安全性が高い。
適用条件
① 自然条件
・制限なし
② 現場条件
・制限なし
③ 技術提供可能地域
・制限なし
④ 関係法令等
・特になし