新規性
■取付構造を中心とした形状の改善
・従来型はビームの上端にボルトの頭が突出していたが、その突出を完全に無くした。中間接続部のボルトの突出も無くした。
・背面側のボルト形状についても、従来型のボルトに対し、ボルトの頭の高さを低く抑えた。
・従来型は端部の視認性が悪かったが、端部に反射部材を標準装備した。
・従来型は支柱がビームより突出していたが、その突出を低く抑えた。
・従来型のブラケットは正面から見て目立つ形状であったが、ブラケット形状を片持ち形状とし、目立たなくした。
・従来型はボルトが非常に目立って醜かったが、ボルトを片留め式とし目立たない位置にした。
■施工面への対応
・従来型の支柱キャップは溶接構造であったが、後付けキャップ構造とし、支柱打ち込み後取り付ける構造とした。
・片留めボルト方式とするため、閉断面内(パイプ内)において、ナットの自在性を得ながら、内部にナットを保持する事が出来る「ナットロケーター」を開発した。
・ナットはすべて共回り防止機構とし、工具は六角棒レンチ1本で施工が可能。
期待される効果
■親和性への配慮
・ビーム上端のボルトの突出を無くし、支柱背面のボルトの高さを低く抑えることにより、衣類の引っかかり等歩行者への危害を少なくできる。
・端部の視認性が向上し、夜間の車両や自転車の衝突を少なくできる。
■景観性の向上
・支柱の突出を低くしたため、ビームの連続性を高めた。
・ボルト、ブラケットとも目立たなくなり、接続部の目地も1本となったため、スッキリとした印象になった。
■施工面への対応
・支柱キャップを後付け構造としたため、支柱打ち込み後の表面の補修が不要となった。
・「ナットロケーター」の採用により、ナットは事前にパイプ内に組み込まれ、かつ適度な自在性によりボルトが入りやすい為、柵の下側や後ろ側からのボルトの片側留めが容易となった。
・ナットは全て共回り防止機構となっているため、ボルト取付用の工具は六角棒レンチ1種類で施工できる。
適用条件
① 自然条件
・制限なし。
・積雪地には耐雪型を用いる。
② 現場条件
・支柱建て込みについては、土中用、構造物用の支柱がある。
・道路カーブには曲げ加工ビームにて対応。
③ 技術提供可能地域
・日本全国。
④ 関係法令等
・道路構造令
※上記①~④は従来技術と同じ。