新規性
・従来技術の、オーガーケーシング工法はケーシング削孔後、一旦ケーシングを引上げ改めてケーシングを使用して、杭頭部にワイヤーロープを取付て杭抜用クレーンで引抜く工法である。
・スムースに抜けなかったり、取り残しが発生する場合があり、埋め戻し材注入は別作業となる。
・ケーシング上部に特殊スイベル・押圧(油圧)装置及びケーシング下部に特殊爪(チャック爪)を装備したケーシングで、同時注水併用で杭外周面を削孔、杭の周面摩擦力を解放し、杭先端に到達後油圧装置を作動させ、ケーシング内に特殊爪(チャック爪)を突出させ、既存杭を保持しケーシング内に内包したままで、既存杭の全長を引抜くことが可能である。埋戻し材は引抜きと同時注入が可能である。
・埋め戻し材は、引抜同時注入が可能である。
・ケーシング内に既存杭を保持したまま引抜くため、振動・騒音の発生が低減できる。
期待される効果
・埋戻し工程が引抜き作業と同時進行のため、施工工期の短縮に伴い経済性の向上のメリットがある。
・既存杭の引抜時に取り残しがなく、完全撤去が可能である。
適用条件
① 自然条件
・強風(10分間平均10m/sec以上)の場合は作業中止。
② 現場条件
・杭抜機本体の搬入は、トレーラー(全長17m)に積載して搬入路が必要となる。
・施工場所の、広さは≒800m2以上(20m×40m)は必要となる。
・上記条件が不可の場合は、他の機種を選定する。
③ 技術提供可能地域
・全国に技術提供が可能。但し運搬経費は提供地域により変動する。
④ 関係法令等
・特になし。
使用する機械・工具
- クローラクレーン
- ケーシングビット
- 二軸同軸式アースオーガ
- バックホウ
- モルタルプラント