新規性
・従来では、浸水対策としての既設壁の嵩上げとして「現場での配筋とコンクリート打設」によって施工を実施していた。
・「現場打ち工法」では現場での作業となることから、多くの人員とコンクリートの養生等に伴う時間を要する。
・「嵩上げ防水壁」は嵩上げ部を工場で製作することにより、現場での作業時間を大幅に短縮することが可能である。(83.87%)
・「嵩上げ防水壁」は現場での支保工や型枠の設置が不要のため、敷地の制限が少なく、省スペースで施工が可能である。
・「嵩上げ防水壁」は工場で嵩上げ部を製作するため、コンクリート等の需給影響が少なく、安定した工程で施工が可能である。
期待される効果
・嵩上げ部を工場で製作することから現場でのコンクリートの養生等が不要となり、自然災害が少ない時期のみで施工が可能である。
・現場での型枠、支保工が不要のため省スペースでの施工ができ、工事に伴う敷地規制への影響が少ない。
適用条件
① 自然条件
・海・河川の水位
想定氾濫水位による(0~2m程度を想定)
② 現場条件
・アンカーボルトが施工可能なコンクリート既設壁
堤体天端幅400mm~、既設コンクリートの強度低下が見られない。
③ 技術提供可能地域
・据付用ラフタークレーンが施工可能な敷地
④ 関係法令等
・港湾の施設の技術上の基準・同解説 平成19年7月(日本港湾協会)
・道路橋示方書・同解説 平成24年3月(日本道路協会)
・港湾土木請負工事積算基準 令和2年
・国土交通省土木工事積算基準 令和2年
・港湾工事共通仕様書 平成31年3月