消波ブロック吊上装置『F3C』

2024/08/28 更新
  • 消波ブロック吊上装置『F3C』
  • 製品概要

NETIS登録番号:KKK-160001-VE

概要

港湾および河川海岸での消波ブロック据付・撤去等の大型構造物据付・撤去の施工において、独自機械式吊具を用いた遠隔操作による無人化により、迅速かつ低コストで安全に大型構造物の吊上作業を可能とした技術

新規性

・機械式吊具の遠隔操作により消波ブロック据付・撤去等の大型構造物の吊上げ作業を機械化及び無人化としている。
・様々な方向に向いている消波ブロックに対して装置の角度を合わせ位置決めすることが出来る姿勢制御機能を備えている。
・把持爪を必要強度を保ちつつ最小限の細長形状とし、消波ブロックに沿う形状で接触面積を広くし面圧を低減させる独自の把持爪形状としている。
・大口径の油圧ホースにより油圧吐出量を大きくして、把持爪の動作を速くし、動力伝達の効率化を図っている。(大口径の油圧ホースの巻取り及び繰出しと旋回により装置本体への追従を可能とする油圧ホース巻取機を装備している。)
・80t級の大型消波ブロックに対応可能である。
・装置本体に内蔵された水中カメラ(オプション)により、水中においても消波ブロックの位置及び姿勢を船上及び操作室にて目視確認できる。
・安全機能 安全弁内蔵型油圧シリンダー、圧力を保持するアキュムレーターの装備により、油圧ホース破断時においても把持状態を維持する。

期待される効果

・機械式吊具の遠隔操作による無人化により、潜水作業や玉掛け作業は必要なくなり、作業性及び安全性が向上する。
・密接に乱積されあらゆる姿勢で散乱している消波ブロックに、姿勢制御機能及び独自の把持爪形状によって対応する事が出来て、作業効率が向上する。
・大口径の油圧ホースによる把持爪の動作速度の向上により、作業効率を向上する。
・水中カメラによる水中の消波ブロックの位置及び姿勢を確認でき、容易に吊上げ作業が実施できる。
・無人化施工により、熟練潜水士の人員不足を解消できる。
・無人化施工による海象条件の影響低減により稼働率が向上し、安定した工事進捗が可能となる。
・潜水作業費削減や出来高・稼動率の向上による起重機船使用料削減等によるコスト削減が期待できる。
・姿勢制御機能による確実な把持でのブロック落下防止、独自把持爪形状での接触面圧の向上によるブロック破損防止、油圧ホース破断時の安全機構により安全性が向上する。
・非常に重量が大きく従来の潜水作業では困難であった80t級のような大型消波ブロックにおいて、特に顕著に作業性・安全性が向上する。

適用条件

① 自然条件
・特になし(通常の作業中止基準内であれば問題なし)
② 現場条件
・作業スペース 爪開口径φ約5m(消波ブロックサイズ同等)×高さ方向約12m
・別途機械式吊具の吊上げ用クレーン(吊上げ対象の大型構造物重量+機械式吊具20~40tの重量を吊上げられる能力)が必要
・機械式吊具本体は現場に低床トレーラで搬送し、発電機(100kVA以上 油圧ユニット用:AC400V 海水ポンプ用:100V)を設置していずれの現場にも対応可能
・80t型は機械を解体し搬送、発電機150KVA以上
③ 技術提供可能地域
・日本全国技術提供可能
④ 関係法令等
・クレーン等安全規則
・クレーン構造規格
・日本環境協会認定基準

施工事例・施工実績

工事採用実績

4件
0件
0件

施工手順

会社情報

会社名
大裕(株)
TEL
072-829-8101
企業情報
公式サイト

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