新規性
・従来のかご枠は直方体であるため中詰め材の内圧によって、はらみ出し、形崩れ等の不具合が生じることより支保工が必要であった。新工法は、円筒形状で中詰め材の内圧が均等に作用すること、線径φ5mmまたはφ6mmの溶接金網を使用するため、剛性が高いことにより形崩れが生じない。
・従来のかご枠の栗石中詰め作業は人力に頼る部分が多くあったが、上記の理由から新工法はバックホウにより簡単に中詰め作業ができる。
・新工法のかごの据付け作業は、クレーン機能付きバックホウやレッカーにより施工できる。
・大型円筒金網群をチェーンで緊縛するため構造的に一体化が図れ、土圧に対しても抵抗力が増す。
・大型円筒金網群をチェーンを用いて一体化するため、地盤の変形に対して追随性がある。
期待される効果
・かご枠の支保工等の補強が必要なくなり工期が短縮する。
・バックホウによる栗石等の中詰め作業が可能となり、作業員の負担が軽減されると同時に工期が短縮する。
・かごの据付けが重機を使用してできるため工期が短縮する。
適用条件
① 自然条件
雨天や降雪等の施工に支障が生じるような気象条件下での施工は避ける必要がある。
② 現場条件
・部材仮置き場の概略面積は、一括納入の場合3m×5m=15㎡程度必要(大型円筒金網50組の場合)。
・使用する重機(クローラ型クレーン機能付きバックホウ、ラフテレーンクレーン)の走行および回転に支障ないスペースと走行路が必要。
③ 技術提供可能地域
日本全国技術提供可能
④ 関係法令等
特になし