ヒロクナール工法(後施工小段造成・抑止工法)

2023/02/14 更新
  • 構造概要図

NETIS登録番号:QS-220007-A

概要

災害により小段が消失した法面や、建設時より小段が設置されていない法面に、新たに小段を造成するのと同時に、斜面安定のための抑止力を付与することで維持管理機能と斜面防災機能を向上させる工法。

新規性

切土法面では通常、高さ5m~10m毎に小段を設けるが、建設当時から小段がない法面や、災害等により小段が消失した法面が多数見受けられる。このような法面は、維持管理機能が損なわれ、日常点検や近接目視点検を行うことが困難で、詳細な点検を行う場合には仮設足場を設置する必要がある。ヒロクナール工法は、こうした法面に対して、維持点検のための小段造成と、法面安定のための抑止工を両立させる工法である。

施工手順
①準備工
②足場仮設
③フラットビーム組立・吹付工
④グラウンドアンカー工
⑤高強度軽量歩行板設置工
⑥転落防止手摺り設置工
⑦足場解体
⑧後片付け

期待される効果

・維持点検用小段があることで、日常点検や近接目視点検が容易となり、法面崩壊等の危険を事前
 に察知できる。
・手摺りを設置することで小段からの墜落や転落を防止して、法面の点検やメンテナンスを安全に
 実施できる。
・小段造成(復旧)と同時に抑止工による法面の補強・補修ができる。
・地山補強土工や法枠工を併用して、法面の中抜け崩壊を防止できる。
・吹付施工のため、重機械での施工が困難な高所や長距離でも施工できる。

適用条件

①自然条件
・雨天時の吹付作業は不可(吹付関係以外は施工可能)
②現場条件および適用範囲
・プラントヤード(乾式吹付採用時): 50m2程度
        (湿式吹付採用時):150m2程度
・プラントから現場までの距離(乾式吹付採用時):水平距離300m、 高さ100m以内
              (湿式吹付採用時):水平距離100m、 高さ 45m以内 
・適用可能な範囲
 小段が無い切土法面(盛土法面は適用外、オーバーハングしていない法面勾配90°までの法面)   
・特に効果の高い適用範囲
 災害等により小段が消失した切土法面
 防災点検において、要対策や経過観察が必要となっている法面
 今後、維持管理が必要となる小段の無い長大法面
・適用できない範囲
 地すべりや大規模な崩壊が予想される法面
③技術提供可能地域
・全国
④関係法令等
・特に無し

施工事例・施工実績

施工手順

カタログ

カタログPDF

会社情報

会社名
東興ジオテック(株)
TEL
03-3456-8761
企業情報
公式サイト

このカテゴリーでよく見られている工法