新規性
イタチハギ、クズ、ニセアカシア、ギンネム等の除草を肩掛け式エンジン刈払機からサーベルDFの動力噴霧器での散布に変えた。
期待される効果
・イタチハギ、クズ、ニセアカシア、ギンネム等の除草を肩掛け式エンジン刈払機からサーベルDFの動力噴霧器での散布に変えたことにより、
(1)動力噴霧器による薬剤散布は肩掛け式機械除草より作業が容易なため、また、集草・搬出作業も削減されるので、作業人数の削減と作業時間が短縮されるので、経済性・施工性の向上と工程の短縮が図れる。
(2)肩掛け式機械除草作業中の飛び石等の危険リスクがなくなり、刈刃接触・振動障害による事故や障害のリスクがなくなるため、安全性の向上が図れる。
(3)従来は毎年の刈取りと数メートルの高さの再生を繰り返していた大型の広葉雑草や雑灌木が減り、法面保護に有効な大型化しないイネ科植生が主流になるため、カメムシ(クズマメ科に発生)や毛虫(ニセアカシア等に発生)などの不快害虫の宿主となるクズやニセアカシアなどの除去・歩道や道路への雑灌木の倒れこみ・大型倒木の回避・交通の視認性の確保・景観向上が図れ、周辺環境の向上が図れる。
(4)雑草は刈取り1か月後には再生が見られるため、早い時期の刈取りでは夏場に再び繁茂してしまう。このため肩掛け式機械除草は、刈取り回数を軽減することも含み大型広葉雑草や雑灌木の繁茂がピークを迎え、雑草被害相談等が多くなる夏場の高温期の作業が必然的に多くなる。新工法は初夏または秋から晩秋の施工が可能であり、また、薬剤を吸収した個体は根まで枯れるため、ほとんどが再生してこない。このため、気温の高い時期の作業が回避でき、作業環境の向上が図れる。
適用条件
①自然条件
・降雨、降雪なく、風速4m/秒以下であること。
・防除対象の雑かん木が雑草生育期の気温(平均気温15℃以上目安)であること。
②現場条件
・薬剤調整スペースとして4m×6m=24㎡必要。
・動力噴霧器及びタンクを搭載したトラックが乗り入れ可能であること。(2トントラック使用時幅員3m以上必要)
③技術提供可能地域
・技術提供地域については、制限なし。
④関係法令等
・農薬取締役法(昭和23年7月1日法律第82号農林水産省、最終改正:令和2年12月1日施行)
・農薬を使用するものが遵守すべき基準を定める省令(平成15年農林水産省・環境省令第5号、最終改正: 令和2年年4月1日施行)