インジェクト工法
2025/10/30 更新新規性
・インジェクト層の強度にバラツキが少なく均一な仕上げができる
・長時間にわたり、大型車の通行による衝撃荷重に十分耐えることができる
・車両の走行による天然石の剥離がない
・施工後、速硬タイプは約3時間で交通開放が可能
・下地がアスファルト舗装でも天然石舗装が可能
・不整形の天然石ブロックも使用できる
・ロードヒーティングシステムの併用ができる
・長時間にわたり、大型車の通行による衝撃荷重に十分耐えることができる
・車両の走行による天然石の剥離がない
・施工後、速硬タイプは約3時間で交通開放が可能
・下地がアスファルト舗装でも天然石舗装が可能
・不整形の天然石ブロックも使用できる
・ロードヒーティングシステムの併用ができる
近年、景観舗装の普及に従い天然石舗装の採用が多くなってきたが、車道に適用した場合、早期に破壊する事例が非常に多い。この原因の大部分は、接着層の空練りモルタルに帰因し、さらに施工時の品質のバラツキなども重なり、車両の繰り返し荷重や衝撃荷重に対し耐久性の不足によるものである。
インジェクト工法は、流動性に優れたセメント・アスファルト乳剤モルタル(CAモルタル)を、天然石ブロック下面の空隙だけでなくブロック周囲の目地空間も注入するため、均質な支持層の確保と個々のブロックの5面拘束が可能となり、車両の通行に耐える天然石舗装を構築できる。
| インジェクト工法の標準断面 |
インジェクト工法による天然石舗装の標準的な構成(車道)は下の図の通りである。
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従来工法による舗装構造例 |
インジェクト工法による舗装構造例 |
| 適 用 箇 所 |
インジェクト工法は、通常施工されている天然石舗装への適用はもちろんのこと、インジェクト層の優れた特徴を生かし、ブロック舗装の車道部への適用を可能にしている。
代表的な適用箇所として次のような箇所が上げられる。
① 大型車通行のある天然石舗装の新設または補修箇所。
② 即日交通開放を要求される天然石舗装の新設、または補修箇所。
施工事例・施工実績
代表的な公共工事実績
| 工事名称 | 神門通り線街路事業舗装工事 |
|---|---|
| 施工場所 | 島根県出雲市 |
| 対象工事の目的 | 2013年に60年に一度の大遷宮が行われた出雲大社。この大遷宮に併せて門前の表参道(神門通り)は、電線地中化や舗装の石畳化などの整備が行われた。 |
| 施工年度 | 2012年度~ |
| 採用理由 | 神門通りの改修の一つとして、車道の石畳化があった。当該通りは日中頻繁に観光バスの通行があるため、大型バス路線にも適用可能な自然石舗装構築工法であるインジェクト工法が採用された。 |
| 施工後の評価 | 施工から9年が経過しているが、現在も問題なく供用している。また、平成27年(2015年)に神門通り地区は、国土交通省の”都市景観大賞・優秀賞”を受賞しており、審査講評の中で、当インジェクト工法は「自然石舗装仕上げの質は高くフラットな路面に仕上がっている」と好評を得ている。 |
主な工事実績
| 発注者名 | 施工年度 | 工事名称 | 用途 |
|---|---|---|---|
| 広島市 | 2020年度 | 平和記念公園原爆供養塔前広場改良工事 | 石張り舗装 |
| 神戸市 | 2020年度 | サンキタ通り道路改良工事 | 石張り舗装 |
| 京都市 | 2020年度 | 道路修繕工事(安井緯1号線他)その2 | 石張り舗装 |
| 岩手県 | 2020年度 | 一般県道平泉停車場中尊寺線志羅山地区舗装工事 | 石張り舗装 |
| 沖縄総合事務局 | 2019年度 | 平良港(漲水地区)岸壁(-10m)(防波堤外)上部工工事 | ブロック舗装 |
| 京都市 | 2019年度 | 道路修繕工事(安井経6号線他) | 石張り舗装 |
| 静岡県 | 2019年度 | 清水港国際C旅客受入機能高度化事業日の出5号岸壁改良工事 | 石張り舗装 |
| 石川県 | 2017年度 | 粟津街なか線 街路整備工(防災・安全) | 石張り舗装 |
| 富山市 | 2015年度 | 富山駅南口駅前広場整備工事 | 石張り舗装 |
| 白河市 | 2015年度 | 乙姫桜ブロムナード3号線道路改良舗装工事 | 石張り舗装 |
提供可能地域
北海道 東北 関東 北陸 中部 近畿 中国 四国 九州 沖縄

