新規性
(1).路面材をアスファルト舗装から、通気性・透水性を有するブロックに変えた。
(2).路盤部を重量の大きな砂利及び砂層から、軽量な樹脂製の中空路盤構造に変えた。
(3)通気性・透水性ブロック及び中空路盤体は一個単位(平面寸法30㎝×30㎝)に変えた。
(4)熱容量の大きな路盤部と路面を加熱する融雪システムから、中空部や多孔質路面を通じて空気を送風して直接雪へ作用し溶かす方法へと変えた。
(5)従来技術は舗装内に発熱線を埋設していたが、新技術では発熱線を必要としない。
(6)従来の配線・配管が無くし、簡易な送風配管へ変更した。
期待される効果
(1)-1.通気性と透水性双方を有しているため,雪氷層に直接送風出来る上,雨水や融解水が速やかに地下浸透し水たまりが出来にくい。
(1)-2.現地施工のアスファルト舗装から製品化された構造体に変えることで、アスファルト施工機械、現場の気象条件による施工温度管理が必要なくなり工程管理が簡素化される。
(2)中空路盤構造にすることにより、構造が単純・軽量となり設置作業中の工事事故が抑制される。また、融雪水の貯留及び地下浸透が容易となり、砂利や砂層を暖めることなく中空部・多孔質層を経て直接地上の雪氷に空気を作用させることが可能となった。
(3)一個単位の交換が可能で修繕のコストが安価となる。
(4)従来の電気による発熱は密に詰まった砂利・砂層を暖める必要もあり消費電量を多く必要とするが、新技術では送風機の運転により、中空部を経て直接雪氷層に作用するため、消費電力量は少なく、電力料金を削減できる。
(5)簡易な空気配管と路盤部の中空構造と多孔質路面により、排熱等を利用した温風を直接雪氷に作用させるため、少ない熱量で融雪可能となる。
(6)配線を無くすことにより、工期の短縮や漏電等の故障低減に貢献できる。
適用条件
①自然条件
降雪地域及び路面凍結地域
②現場条件
全ての換気廃熱・排熱、温泉・浴場廃熱・排熱を引き込む事が出来る箇所
③技術提供可能地域
技術提供可能地域については制限なし。
④関係法令等
特になし。