新規性
・耐震性能が求められる大断面カルバートを、場所打ちカルバートから、耐震性能を確認した継手を有するプレキャストカルバートに変えた。
期待される効果
・耐震性能を確認した接合部を有することにより、プレキャストピース間は接合部のない場所打ちカルバートと同等と見なせて、構造物としての耐震性能を確保できる。
・工場製作による分割式プレキャスト部材を用いることにより、天候や現場環境に影響されることがなくなり、品質の確保された製品が供給できる。
・分割式プレキャスト部材を用いることにより、現場工種が削減されて、省力化を図ることができる。
・分割式プレキャスト部材を用いることにより、据付工や充填工の繰返作業で構成される布設工が主工種となるため、工期短縮を図ることができる。
・継手に既存継手だけでなく鋼材スライド式新型継手を用いることにより、継手をカルバート断面曲線部に配置可能として、工期短縮を図ることができる。
適用条件
① 自然条件
・接合部にモルタル充填式鉄筋継手を使用するため、気温は最低養生温度0℃以上とする。
ただし、寒冷地の場合は、保温養生を施す。
② 現場条件
・大型車両で搬入するため、幅員3.5m程度の工事用道路の確保が必要である。
・吊能力80t~160tと言った大型クレーンで施工するため、縦10m×横10m=100m2程度の作業ヤードが必要である。
・平面交差角は60度以上を標準とする。
・縦断布設勾配は10%以下を標準とする。
・軟弱地盤、不等沈下する地盤では、必要支持力を確保するための補助工法が必要である。
③ 技術提供可能地域
・技術提供地域については制限なし。
④ 関係法令等
・特になし。
使用する機械・工具